Krush.191=松本海翔が倉田永輝との接戦を制して決勝へ!橋本雷汰は衝撃の73秒KO 新王者を懸けた決勝で激突

2026.8.30

【©️K-1】

8月30日、東京・後楽園ホールで「Krush.191」が開催され、

第10代Krushフェザー級王座決定トーナメントの準決勝2試合が行われた。

前王者・石田龍大選手の王座返上に伴って実施される今回のトーナメント。新たな王座を懸けた準決勝では、松本海翔選手が倉田永輝選手との接戦を判定で突破。一方、橋本雷汰選手は齊藤龍之介選手を1R1分13秒でKOし、対照的な勝ち上がりを見せた。

これにより、12月13日に後楽園ホールで行われる決勝は、松本選手対橋本選手に決定。試合後には早くも両者の舌戦が繰り広げられ、決勝戦への期待を一気に高める展開となった。


 

▪️松本海翔が倉田永輝の猛追をかわして決勝進出

第6試合に登場したのは、倉田永輝選手と松本海翔選手。

オーソドックスの倉田選手に対し、松本選手はサウスポー。序盤から前に出てプレッシャーをかける倉田選手に対し、松本選手は足を使って距離をコントロールしながら、左ストレートや左ミドルで迎え撃った。

倉田選手は右ロー、右ストレートなどで松本選手を追い込もうとする。一方の松本選手は、攻撃を受けてもすぐにポジションを変え、左ストレートやパンチを返していく。

第2ラウンドに入ると、両者の攻防はさらに激しさを増した。

倉田選手が接近戦でパンチをまとめるなか、松本選手は相手のローに左ストレートを合わせる。これが決まり、倉田選手からダウンを奪った。

それでも倉田選手はすぐに立ち上がると、再び前進。右ストレートやボディーへの攻撃を織り交ぜながら松本選手を追い続けた。

松本選手もワンツーからパンチをまとめ、さらに攻撃後には素早く動いて倉田選手に狙いを定めさせない。互いの持ち味がぶつかる、緊張感の高いラウンドとなった。

最終ラウンドでは、後がない倉田選手がさらに圧力を強める。

松本選手はガードを固めながらジャブやローを返し、倉田選手の前進を巧みにかわしていく。倉田選手が右ストレートやフックで追い込もうとしても、松本選手は足を使って距離を外し、ワンツーなどを的確に当てていった。

最後まで倉田選手が攻め続けたものの、松本選手は冷静に対応。3ラウンドを戦い抜き、判定へ持ち込んだ。

判定は28-29、28-28、28-30。

2-0で松本選手が勝利し、決勝進出を決めた。

2025年のWAKO世界選手権男子K-1ルール-60kg級を制するなど、国際舞台でも実績を残してきた松本選手。接戦をものにしたことで、Krushフェザー級王座獲得へあと1勝と迫った。

 

▪️橋本雷汰選手わずか73秒で2度のダウンを奪う衝撃KO

続く第7試合では、橋本雷汰選手と齊藤龍之介選手が対戦した。

サウスポーの橋本選手に対し、齊藤選手はオーソドックス。序盤は両者がローやミドル、パンチを交換しながら探り合う展開となった。

しかし、試合が動いたのは一瞬だった。

齊藤選手がパンチを繰り出した直後、橋本選手がノーモーションから左ストレートを突き抜く。

強烈な一撃を受けた齊藤選手がダウン。

それでも齊藤選手は立ち上がり、試合続行の意思を示した。

ところが橋本選手は攻撃の手を緩めない。じりじりと距離を詰めると、再び左ストレートを叩き込み、2度目のダウンを奪った。

レフェリーが試合を止め、1R1分13秒で橋本選手のKO勝利。

わずか73秒で決着をつけ、決勝への切符を豪快に手にした。

K-1甲子園2022-60kg王者の実績を持つ21歳の橋本選手は、試合前から「この中で僕だけトーナメント経験者」と決勝進出への自信をのぞかせていた。

その言葉を裏付けるような、鮮烈な勝ち上がりとなった。


 

▪️決勝決定の直後 早くも火花 橋本が松本に堂々KO宣言

準決勝2試合が終わると、決勝で顔を合わせる松本選手と橋本選手がリングに登場。

ここから、12月13日の決勝戦に向けた“もう一つの戦い”が始まった。

橋本選手は松本選手を前にして、

「正直、最近、あまりぱっとした試合ができてなかったんですけど、だいぶ強くなったでしょう!」

と自身の成長をアピール。

さらに決勝の相手となった松本選手に対し、

「次も1Rで終わらせちゃいます」

と、早くもKOを予告した。

これに松本選手も黙ってはいない。

「今日は全然ダメでしたけど、今日は勝ちにいく試合をしただけで、決勝はしっかり派手に倒させていただきます! 今のうちに大口叩いとけよ。まあ、ビビらせますよ」

と強気に応じ、決勝戦への意気込みを示した。

 

▪️フェイスオフで橋本が胸を突く 一触即発の展開に

両者の緊張感は、言葉だけでは終わらなかった。

その後のフォトセッションで行われたフェイスオフでは、松本選手と橋本選手が向き合いながら何やら言葉を交わす。

次の瞬間、橋本選手が松本選手の胸を突き、会場は一気に緊迫した空気に包まれた。

一触即発となったところで関係者が間に入り、事態を収めた。

 

▪️12月13日、後楽園ホールで新王者が決まる

第10代Krushフェザー級王座決定トーナメントは、

松本海翔選手と橋本雷汰選手による決勝戦へと舞台を移す。

倉田選手との3ラウンドにわたる接戦を制した松本選手と、

齊藤選手を1R1分13秒で仕留めた橋本選手。

冷静な試合運びで勝利をつかんだ松本選手と、

一撃の破壊力で決勝へ駆け上がった橋本選手。

スタイルも勝ち上がり方も異なる2人だが、

共通しているのは「Krushフェザー級の新王者になる」という一点だ。

12月13日の後楽園ホール。

王座を手にするのは松本選手か、それとも橋本選手か。

準決勝から早くも火花を散らした両者が、12月にリングの中で決着をつける。


【文:高須基一朗】




 

▪️その他 試合結果

【プレリミナリーファイト】

Krushフェザー級

3分3R

岩上行統選手 vs 齊藤律選手

判定3-0で岩上行統選手が勝利。

ジャッジは30-27、30-26、30-26。

岩上選手が3者から支持を集め判定勝利。

 

【第1試合】

Krushスーパー・フェザー級

3分3R・延長1R

伊藤渚選手 vs 安晟太選手

安晟太選手が判定2-0で勝利。

判定は29-29、29-30、29-30。

 

【第2試合】

Krush女子アトム級

3分3R・延長1R

高梨knuckle美穂選手 vs 大西日和選手

高梨knuckle美穂選手が判定3-0で勝利。

判定は30-28、30-28、30-27。

 

【第3試合】

Krushフライ級

3分3R・延長1R

大久保世璃選手 vs 金太郎選手

大久保世璃選手が判定3-0で勝利。

判定は30-29、30-29、30-29。

 

【第4試合】

Krushスーパー・バンタム級

3分3R・延長1R

白幡裕星選手 vs 寛心選手

白幡裕星選手が判定3-0で勝利。

判定は30-29、30-28、30-29。

 

【第5試合】

-64kg契約

3分3R・延長1R

北井智大選手 vs 猪瀬尚希選手

北井智大選手が1R・1分30秒、KO勝利。

 

【第6試合】

第10代Krushフェザー級王座決定トーナメント準決勝

3分3R・延長1R

倉田永輝選手 vs 松本海翔選手

松本海翔選手が判定2-0で勝利し、決勝進出。

判定は29-28、28-28、30-28。

 

【第7試合】

第10代Krushフェザー級王座決定トーナメント準決勝

3分3R・延長1R

橋本雷汰選手 vs 齊藤龍之介選手

橋本雷汰選手が1R・1分13秒、KO勝利。

 

【セミファイナル・第8試合】

Krushライト級

3分3R・延長1R

古宮晴選手 vs 上野空大選手

古宮晴選手が2R・1分7秒 KO勝利。

 

【メインイベント・第9試合】

第13代Krushスーパー・フェザー級王座決定戦

3分3R・延長1R

西元也史選手 vs 上野奏貴選手

西元也史選手が1R・53秒 KO勝利。