Krush191= 上野奏貴選手 わずか53秒で衝撃KO!右ハイキックで撃破し王座獲得 眼窩底骨折からの復帰戦で無敗継続
8月30日、東京・後楽園ホールで開催された「Krush.191」で、
第13代Krushスーパー・フェザー級王座決定戦が行われ、
19歳の上野奏貴選手が西元也史選手を
1R53秒、右ハイキックによるKOで下した。
これで上野選手はプロデビューからの連勝を8に伸ばし、
無敗のまま初のKrush王座を手にした。
今回のタイトルマッチは、前王者・横山朋哉選手が8月3日付で王座を返上したことを受けて実施されたもの。空位となったベルトを懸け、K-1甲子園2023 -60kg王者で8戦8勝4KOの上野選手と、28歳で34戦のキャリアを持つ西元選手が激突した。
経験では西元選手が上回る一方、勢いでは無敗の若手・上野選手が上回る構図となった。
試合開始直後から両者はローキックを交換。西元選手が左フックを織り交ぜながら前進するのに対し、上野選手は距離を取りながら蹴り技を狙う。
そして開始から間もなく、上野選手が前蹴りから左ハイキックを放つ。
これが西元選手の頭部を正確に捉え、最初のダウンを奪った。
立ち上がった西元選手に対し、上野選手は攻撃の手を緩めない。続けて右ハイキックを叩き込み、西元選手が前方に倒れ込むとレフェリーが試合を止めた。
決着までわずか53秒。
上野選手が鮮烈なKO劇で西元選手を退け、
第13代Krushスーパー・フェザー級王座に就いた。
試合後、ベルトを肩に掛けた上野選手は、北海道から駆けつけた応援団への感謝を口にするとともに、試合直前まで続いた苦難を明かした。
上野選手によれば、試合の約2週間前に眼窩底を2か所骨折。
手術を受け、退院したのは試合まで1週間あまりというタイミングだったという。
視界が戻らず、「本当に試合ができるのか」と不安を抱え、
病院で涙を流したことも明かした。
それでも仲間や自分自身を信じて練習を続け、リングに立った。
その結果が、53秒という圧倒的なKO勝利だった。
「諦めずにやれば、こういう結果を出せることを証明できたと思います」
上野選手はそう語り、支えてくれた家族、仲間、トレーナーへの感謝を伝えた。
特に父親については、試合に向けて身体を張って支えてくれたことに触れ、
「結果でいい姿を見せられた」と喜びを語った。
さらに上野選手は、同じ大会で古宮晴選手に敗れた兄・上野空大選手にも言及。
「兄も1試合前に負けてしまったんですけども、全然こんなもんじゃない」
と弟として兄を鼓舞すると、自身も兄にはまだ及ばないとしながら、
2人でK-1とKrushの舞台を盛り上げていく決意を示した。
【文:高須基一朗】

