Krush.191=松本海翔が倉田永輝との接戦を制して決勝へ!橋本雷汰は衝撃の73秒KO 新王者を懸けた決勝で激突
【©️K-1】
8月30日、東京・後楽園ホールで「Krush.191」が開催され、
第10代Krushフェザー級王座決定トーナメントの準決勝2試合が行われた。
前王者・石田龍大選手の王座返上に伴って実施される今回のトーナメント。新たな王座を懸けた準決勝では、松本海翔選手が倉田永輝選手との接戦を判定で突破。一方、橋本雷汰選手は齊藤龍之介選手を1R1分13秒でKOし、対照的な勝ち上がりを見せた。
これにより、12月13日に後楽園ホールで行われる決勝は、松本選手対橋本選手に決定。試合後には早くも両者の舌戦が繰り広げられ、決勝戦への期待を一気に高める展開となった。
▪️松本海翔が倉田永輝の猛追をかわして決勝進出
第6試合に登場したのは、倉田永輝選手と松本海翔選手。
オーソドックスの倉田選手に対し、松本選手はサウスポー。序盤から前に出てプレッシャーをかける倉田選手に対し、松本選手は足を使って距離をコントロールしながら、左ストレートや左ミドルで迎え撃った。
倉田選手は右ロー、右ストレートなどで松本選手を追い込もうとする。一方の松本選手は、攻撃を受けてもすぐにポジションを変え、左ストレートやパンチを返していく。
第2ラウンドに入ると、両者の攻防はさらに激しさを増した。
倉田選手が接近戦でパンチをまとめるなか、松本選手は相手のローに左ストレートを合わせる。これが決まり、倉田選手からダウンを奪った。
それでも倉田選手はすぐに立ち上がると、再び前進。右ストレートやボディーへの攻撃を織り交ぜながら松本選手を追い続けた。
松本選手もワンツーからパンチをまとめ、さらに攻撃後には素早く動いて倉田選手に狙いを定めさせない。互いの持ち味がぶつかる、緊張感の高いラウンドとなった。
最終ラウンドでは、後がない倉田選手がさらに圧力を強める。
松本選手はガードを固めながらジャブやローを返し、倉田選手の前進を巧みにかわしていく。倉田選手が右ストレートやフックで追い込もうとしても、松本選手は足を使って距離を外し、ワンツーなどを的確に当てていった。
最後まで倉田選手が攻め続けたものの、松本選手は冷静に対応。3ラウンドを戦い抜き、判定へ持ち込んだ。
判定は28-29、28-28、28-30。
2-0で松本選手が勝利し、決勝進出を決めた。
2025年のWAKO世界選手権男子K-1ルール-60kg級を制するなど、国際舞台でも実績を残してきた松本選手。接戦をものにしたことで、Krushフェザー級王座獲得へあと1勝と迫った。
▪️橋本雷汰選手わずか73秒で2度のダウンを奪う衝撃KO
続く第7試合では、橋本雷汰選手と齊藤龍之介選手が対戦した。
サウスポーの橋本選手に対し、齊藤選手はオーソドックス。序盤は両者がローやミドル、パンチを交換しながら探り合う展開となった。
しかし、試合が動いたのは一瞬だった。
齊藤選手がパンチを繰り出した直後、橋本選手がノーモーションから左ストレートを突き抜く。
強烈な一撃を受けた齊藤選手がダウン。
それでも齊藤選手は立ち上がり、試合続行の意思を示した。
ところが橋本選手は攻撃の手を緩めない。じりじりと距離を詰めると、再び左ストレートを叩き込み、2度目のダウンを奪った。
レフェリーが試合を止め、1R1分13秒で橋本選手のKO勝利。
わずか73秒で決着をつけ、決勝への切符を豪快に手にした。
K-1甲子園2022-60kg王者の実績を持つ21歳の橋本選手は、試合前から「この中で僕だけトーナメント経験者」と決勝進出への自信をのぞかせていた。
その言葉を裏付けるような、鮮烈な勝ち上がりとなった。
▪️決勝決定の直後 早くも火花 橋本が松本に堂々KO宣言
準決勝2試合が終わると、決勝で顔を合わせる松本選手と橋本選手がリングに登場。
ここから、12月13日の決勝戦に向けた“もう一つの戦い”が始まった。
橋本選手は松本選手を前にして、
「正直、最近、あまりぱっとした試合ができてなかったんですけど、だいぶ強くなったでしょう!」
と自身の成長をアピール。
さらに決勝の相手となった松本選手に対し、
「次も1Rで終わらせちゃいます」
と、早くもKOを予告した。
これに松本選手も黙ってはいない。
「今日は全然ダメでしたけど、今日は勝ちにいく試合をしただけで、決勝はしっかり派手に倒させていただきます! 今のうちに大口叩いとけよ。まあ、ビビらせますよ」
と強気に応じ、決勝戦への意気込みを示した。
▪️フェイスオフで橋本が胸を突く 一触即発の展開に
両者の緊張感は、言葉だけでは終わらなかった。
その後のフォトセッションで行われたフェイスオフでは、松本選手と橋本選手が向き合いながら何やら言葉を交わす。
次の瞬間、橋本選手が松本選手の胸を突き、会場は一気に緊迫した空気に包まれた。
一触即発となったところで関係者が間に入り、事態を収めた。
▪️12月13日、後楽園ホールで新王者が決まる
第10代Krushフェザー級王座決定トーナメントは、
松本海翔選手と橋本雷汰選手による決勝戦へと舞台を移す。
倉田選手との3ラウンドにわたる接戦を制した松本選手と、
齊藤選手を1R1分13秒で仕留めた橋本選手。
冷静な試合運びで勝利をつかんだ松本選手と、
一撃の破壊力で決勝へ駆け上がった橋本選手。
スタイルも勝ち上がり方も異なる2人だが、
共通しているのは「Krushフェザー級の新王者になる」という一点だ。
12月13日の後楽園ホール。
王座を手にするのは松本選手か、それとも橋本選手か。
準決勝から早くも火花を散らした両者が、12月にリングの中で決着をつける。
【文:高須基一朗】
▪️その他 試合結果
【プレリミナリーファイト】
Krushフェザー級
3分3R
岩上行統選手 vs 齊藤律選手
判定3-0で岩上行統選手が勝利。
ジャッジは30-27、30-26、30-26。
岩上選手が3者から支持を集め判定勝利。
【第1試合】
Krushスーパー・フェザー級
3分3R・延長1R
伊藤渚選手 vs 安晟太選手
安晟太選手が判定2-0で勝利。
判定は29-29、29-30、29-30。
【第2試合】
Krush女子アトム級
3分3R・延長1R
高梨knuckle美穂選手 vs 大西日和選手
高梨knuckle美穂選手が判定3-0で勝利。
判定は30-28、30-28、30-27。
【第3試合】
Krushフライ級
3分3R・延長1R
大久保世璃選手 vs 金太郎選手
大久保世璃選手が判定3-0で勝利。
判定は30-29、30-29、30-29。
【第4試合】
Krushスーパー・バンタム級
3分3R・延長1R
白幡裕星選手 vs 寛心選手
白幡裕星選手が判定3-0で勝利。
判定は30-29、30-28、30-29。
【第5試合】
-64kg契約
3分3R・延長1R
北井智大選手 vs 猪瀬尚希選手
北井智大選手が1R・1分30秒、KO勝利。
【第6試合】
第10代Krushフェザー級王座決定トーナメント準決勝
3分3R・延長1R
倉田永輝選手 vs 松本海翔選手
松本海翔選手が判定2-0で勝利し、決勝進出。
判定は29-28、28-28、30-28。
【第7試合】
第10代Krushフェザー級王座決定トーナメント準決勝
3分3R・延長1R
橋本雷汰選手 vs 齊藤龍之介選手
橋本雷汰選手が1R・1分13秒、KO勝利。
【セミファイナル・第8試合】
Krushライト級
3分3R・延長1R
古宮晴選手 vs 上野空大選手
古宮晴選手が2R・1分7秒 KO勝利。
【メインイベント・第9試合】
第13代Krushスーパー・フェザー級王座決定戦
3分3R・延長1R
西元也史選手 vs 上野奏貴選手
西元也史選手が1R・53秒 KO勝利。


