レイカーズが過去最高額で売却へ わずか1年余りで約3980億円の評価額上昇、NBAが映すスポーツビジネスの巨大市場
【©️Los Angeles Lakers 】
NBAを代表する名門 ロサンゼルス・レイカーズが、
またしてもスポーツビジネス史に残る大型取引の舞台となった。
米国時間8月12日、米投資家ジョシュ・クシュナー氏と、元ウォルト・ディズニー社CEOのボブ・アイガー氏が、マーク・ウォルター氏が率いるオーナーグループからレイカーズを買収することで合意したと報じられた。買収額は125億ドル(約1兆9900億円)超とされ、プロスポーツチームとして過去最高水準となる。取引は今後、NBA理事会による承認などを経て正式決定する見通しだ。
今回の取引で特に注目されるのが、レイカーズの「価値」がわずか1年余りで大きく膨らんだことだ。
2025年、ウォルター氏がレイカーズの支配権を取得した際、チームの評価額は約100億ドルだった。そこから今回提示された125億ドル超へと上昇したことで、単純比較では25億ドル、日本円にして約3980億円もの評価額の差が生まれる計算になる。
つまり、100億ドルだったレイカーズの価値が、短期間で約25%上昇したことになる。
もちろん、この約3980億円がそのままウォルター氏側の「純利益」になるわけではない。実際の売却益を算出するには、取得時の具体的な資金構成、持ち分、負債、税金、取引コストなどを考慮する必要がある。
それでも、スポーツチームそのものの評価額がこれほど短期間で上昇した事実は、NBAフランチャイズが持つ巨大な経済価値を象徴している。
レイカーズは1947年に創設され、NBAファイナル進出32回、優勝17回を誇る歴史的名門だ。競技面での実績だけでなく、ロサンゼルスという巨大市場、世界的なブランド力、スター選手を生み出してきた歴史、放映権やスポンサー、グッズ販売など、さまざまな収益源が複合的にチーム価値を形成している。NBA公式記録でも、2025年のウォルター氏による買収はリーグ史に残る大型取引として扱われている。
今回、新たなオーナーとなるクシュナー氏は投資会社スライブ・キャピタルの共同創業者。一方のアイガー氏はディズニーのCEOを務めた人物で、世界的なエンターテインメント企業を率いた経験を持つ。
2人は声明で、長年のNBAファンとしてレイカーズを託されることへの光栄を表明。
球団の歴史と伝統を尊重しながら、今後もチームを発展させていく姿勢を示している。
今回の買収劇は、単に「名門NBAチームのオーナーが交代する」という話ではない。
むしろ注目すべきは、スポーツチームが世界的な投資対象として、
どこまで資産価値を高められるのかという点だ。
2025年に約100億ドルと評価されたレイカーズは、
わずか1年余りで125億ドル超の評価を受けるまでになった。
この数字は、レイカーズというブランドが持つ現在の市場価値を端的に示している。
NBAでは今後も放映権、デジタルコンテンツ、グローバル展開、スポンサーシップなど、競技以外のビジネス領域が拡大するとみられる。そうした市場環境を考えれば、レイカーズの今回の評価額は、スポーツビジネスそのものが新たなステージに入ったことを示す象徴的な出来事と言えそうだ。
名門の歴史を受け継ぐ新オーナーと、
世界最高峰のスポーツリーグが生み出す新たな価値。
レイカーズのオーナー交代は、NBAの未来だけでなく、世界のスポーツビジネスの行方を占う大型案件としても大きな注目だ。

