PANCRASEで杉山しずか選手が18年の現役生活に幕 引退試合はエキシビションから本気の試合へ 藤野恵実選手と一戦”「最後にボコボコになるところを見てほしい」

2026.8.11

女子MMAの第一線を走り続けてきた杉山しずか選手が、

約18年に及ぶ現役生活の最後に、もう一度「本気の勝負」に挑む。

9月23日(水・祝)、東京・立川ステージガーデンで開催される『PANCRASE 366』で、杉山選手の引退試合が行われることが決まった。対戦相手は、長年にわたって日本女子MMAを支えてきた藤野恵実選手。かつてのライバルであり、

同じ時代を戦い抜いてきた“戦友”との一戦が、杉山選手の現役最後の舞台となる。


 

この試合が発表されたのは、8月11日に開催された『RIZIN.54』のリング上だった。

当初、杉山選手の引退試合はエキシビションマッチとして予定されていた。しかし、杉山選手自身が「PANCRASEのチャンピオンとして、最後は正規の試合をしたい」と希望。これを受け、正式な公式戦として行われることになった。

最後の相手として決まった藤野選手も、女子MMAの歴史を語るうえで欠かせない存在だ。

両者の戦績は、杉山選手が24勝8敗1分、藤野選手が27勝16敗1分1NC。いずれも長年にわたって国内外の舞台で戦い続け、女子MMAの発展をけん引してきた。

今回の一戦は、単なる引退試合ではない。

日本の女子MMAが現在の地位を築くまでに、リングやケージで数え切れないほどの激闘を重ねてきた2人。そのキャリアの集大成を、最後の公式戦という形で刻むことになる。

 

▪️19歳から始まった格闘技人生

杉山選手がプロとしてキャリアをスタートさせたのは2008年。JEWELSでのHARUMI戦が最初の一歩だった。

その後、DEEP、DEEP JEWELS、RIZINなど国内主要団体を渡り歩き、女子MMAの黎明期から現在に至るまで、長くトップ戦線で戦い続けてきた。

2024年にはPANCRASEにも参戦。重田ホノカ選手、和田綾音選手を下し、QUEEN OF PANCRASISTの座を2度獲得するなど、キャリア終盤に入っても実力を示し続けた。

そして今回、自らがベルトを巻いたPANCRASEの舞台で現役生活を締めくくる。

8月11日の『RIZIN.54』でマイクを握った杉山選手は、最後の一戦に向けて率直な思いを語った。

「今回、引退を発表していたのですが、9月23日の『PANCRASE 366』でエキシビションをするつもりだったんです。でも、PANCRASEのチャンピオンとして、藤野恵実選手と本気の勝負が決まりました」

突然ともいえる公式戦への変更に、本人も驚きを隠さない。

「私もちょっと予想していなかったので、最後にボコボコになるところを見てほしいという思いで、ここに立たせていただいています」

最後まで勝負にこだわる。それが、18年間にわたってケージに立ち続けてきた杉山選手の流儀なのだろう。

 

▪️「最後まで自分らしく戦います」

杉山選手は、ここまで競技を続けてこられた理由について、ファンや仲間への感謝を繰り返した。

19歳で格闘技の世界に入り、約20年。

その間には、勝利も敗戦もあり、さまざまな出会いがあった。RIZINでの戦いも、杉山選手にとって大きな財産になったという。

現在は解説席から選手たちの戦いを見守る立場にもなった。しかし、9月23日だけは再び選手としてケージに立つ。

「これまでこの競技を続けられたのは、皆さんの応援のおかげです。そしてRIZINで戦ったのも素晴らしい糧になっています。19歳からなので、20年くらいやっています。すごい経験をさせてもらっています」

そして、最後に自らの原点ともいえるPANCRASEのケージへ向かう決意を口にした。

「ここまで競技を続けてこられたのは、応援してくださった皆さんのおかげです。最後まで自分らしく戦います」

対戦を受けた藤野選手への感謝も忘れなかった。

「試合を受けてくださった藤野さん、本当にありがとうございます。私を作ってくださったこの日本の格闘技、仲間、応援してくださる方、全てに感謝を込めてパンクラスのCAGEに立つので、ぜひ最後の姿を見届けてください」

華々しい引退セレモニーだけでは終わらない。

最後に選んだのは、エキシビションではなく、勝敗のつく5分3Rの公式戦だった。

18年間のキャリアで積み重ねてきたものを、最後の一瞬まで戦い抜く。

杉山しずか選手の現役最後の相手は、同じ時代を生き抜いてきた藤野恵実選手。

9月23日、立川のケージで、女子MMAの歴史を彩ってきた2人が最後の勝負に臨む。