RIZIN.54=20歳の新鋭 秋元強真選手が前王者クレベル・コイケに完勝! 判定3―0で6連勝 寝技の猛者を打撃で封じ込める 大みそかの王座挑戦を要求「ベルトを取り戻せるのは僕だけ」

2026.8.11
【©️RIZIN FF】

格闘技イベント「RIZIN.54」が11日、東京 TOYOTA ARENA TOKYOで開催され、20歳の秋元強真選手が、元RIZINフェザー級王者のクレベル・コイケ選手にメインカードの最終試合で判定3―0で勝利した。


 

これで秋元選手はRIZIN6連勝。

しかも今回は、これまでとは意味の違う勝利だった。

対戦相手は、柔術をバックボーンに持ち、数々の強豪を極めてきたクレベル選手。グラウンドに持ち込まれれば、どこからでも一本を狙える寝技のスペシャリストだ。

その最大の武器を、秋元選手は最後までほとんど機能させなかった。

試合を支配したのは、秋元選手の打撃だった。

特に際立ったのが、相手の攻撃に合わせて放つカウンターの精度。クレベル選手が前に出る瞬間を正確に捉え、鋭い打撃を打ち込む。単に手数を重ねるのではなく、相手の動きを読んだうえで、最も効果的なタイミングに拳を合わせていく。

その一撃一撃が、クレベル選手の顔面を確実に捉えた。

数発のクリーンヒットに過ぎないように見えても、そのダメージは明らかだった。クレベル選手の顔は徐々に血で染まり、試合後には激しい打撃戦を物語る状態に。

秋元選手が持つ打撃の強さが、数字では表せない形で浮かび上がった。

重要なのは、ただ強く殴ったということではない。

相手が攻撃に入る瞬間を見極め、そこに最大の威力を乗せる。カウンターだからこそ生まれる破壊力と、わずかな隙を逃さない精度。その両方が高いレベルでかみ合っていた。

そして秋元選手は、クレベル選手が得意とするグラウンドの展開を徹底して許さなかった。

組み付かれても簡単には倒されず、危険な局面を回避しながら、再び打撃の距離へ。寝技のスペシャリストに自分の土俵で勝負させず、試合の主導権を握り続けた。

20歳とは思えない冷静さだった。

クレベル選手の強みを消しながら、自らの武器である打撃を最大限に生かす。そこには、若さゆえの勢いだけでは説明できない試合運びがあった。

判定は3―0。

秋元選手が、元王者を相手に堂々の完勝を飾った。

RIZINで6連勝を達成し、次に視線を向けたのは大みそかの大舞台だった。

「ベルトを取り戻せるのは僕だけ」

そう言い切り、王座挑戦を要求した。

20歳の新鋭が、元王者を打撃で封じ込めた一戦。その内容は、単なる6連勝という数字以上のインパクトを残した。

クレベル選手の顔を血で染めたカウンターは、秋元選手がすでにRIZINフェザー級戦線の主役候補になっていることを、これ以上ないほど鮮烈に示した。


【文:高須基一朗】