ウェンバンヤマがスパーズと5年約407億円で契約延長 スーパーマックス見送りで王朝構築を優先

2026.7.11

【©️San Antonio Spurs 】

サンアントニオ・スパーズのビクター・ウェンバンヤマ選手が、球団と5年総額2億5200万ドル(約407億円)のルーキーマックス契約延長で合意したことが分かった。現地時間7月10日にスポーツメディアの『ESPN』が報じた。


今回の契約で注目を集めているのは、ウェンバンヤマ選手が将来的に受け取れる可能性があった「スーパーマックス契約」を見送った点だ。契約には5年目のプレーヤーオプションは含まれるものの、成績次第で契約総額を引き上げるエスカレーター条項は盛り込まれなかったという。

ウェンバンヤマ選手は来季、MVPや最優秀守備選手賞(DPOY)の受賞、あるいはオールNBAチーム入りを果たした場合、契約総額が約3億300万ドル(約488億円)にまで増額されるスーパーマックス契約の資格を得る可能性があった。しかし、自身はその道を選ばず、サラリーキャップの25%を上限とする通常のマックス契約を受け入れた。

スパーズはサラリーキャップ30%を上限とするスーパーマックスを含めた複数の契約プランを提示していたという。それでもウェンバンヤマ選手は、自身の年俸を抑えることでチームに補強の余地を残し、長期的に優勝を狙える戦力を維持できる環境を優先したとされる。

契約合意後には自身のSNSを更新し、「スパーズ・ファミリー、僕はここに残るよ。必要なことは何でもする」と投稿。チームへの強い愛着と覚悟を示し、ファンからも歓迎の声が相次いだ。

この決断には、2026年にニューヨーク・ニックスを53年ぶりのNBA制覇へ導いたジェイレン・ブランソン選手を重ねる声もある。ブランソン選手も2024年に満額契約より低い条件で契約延長に応じ、球団に大型補強の余地を与えたことで、充実したロスターの構築につながった。

22歳のウェンバンヤマ選手は、NBAファイナル敗退後、「この18か月で想像以上に多くを学び、経験を積むことができた。厳しい時間だったが、その分だけ成長できた」とシーズンを総括。若きエースとして、さらなる飛躍への決意を語っていた。

2025-26シーズンは64試合に出場し、平均25.0得点、11.5リバウンド、3.1アシスト、3.1ブロック、1.0スティールを記録。NBA史上最年少、さらにリーグ史上初となる満票での最優秀守備選手賞(DPOY)を受賞したほか、オールNBAファーストチーム、オールスター先発、ブロック王にも輝き、リーグを代表するスーパースターへと成長を遂げた。

ウェンバンヤマ選手の決断により、スパーズはディアロン・フォックス選手やステフォン・キャッスル選手、ディラン・ハーパー選手ら若き主力を維持しながら、

今後も積極的な補強を進められる可能性が強まった。