元世界王者フォラヤンを撃破 磯嶋祥蔵選手が壮絶な打撃戦を制し連敗脱出 ONEで存在感示す
【©️ONE Championship 】
タイ・バンコク・ルンピニースタジアムで7月10日(日本時間)に開催された『ONE Friday Fights 161』で、日本ライト級MMA期待の磯嶋祥蔵選手(N★TRUST)が、大きな価値を持つ白星を挙げた。対戦相手は、ONE Championship創成期を支えた元ライト級世界王者のエドゥアルド・フォラヤン選手(フィリピン)。激しい打撃戦の末、1ラウンド4分29秒、TKO勝ちを収め、連敗に終止符を打った。
試合は開始直後から一瞬たりとも目が離せない展開となった。積極的に前へ出た磯嶋選手だったが、フォラヤン選手の右ストレートを浴びてダウンを喫する。しかし、すぐに立ち上がると、今度は左フックを鋭く打ち込み、元王者からダウンを奪い返す。攻防が目まぐるしく入れ替わる、ハイレベルな打撃戦だった。
ダウンを奪った磯嶋選手はバックポジションを奪い、グラウンドでパンチを連打。フォラヤン選手も態勢を立て直して再びスタンド勝負へ持ち込んだが、1ラウンドからの激しいペースが徐々に体力を奪っていく。
終盤になるとフォラヤン選手のパンチに精彩がなくなり、その隙を見逃さなかった磯嶋選手が猛ラッシュを仕掛ける。鋭い連打で相手をマットへ沈めると、倒れたフォラヤン選手へ追撃のパンチを浴びせ、レフェリーが試合をストップ。劇的なTKO勝利で、大きなインパクトを残した。
磯嶋選手は三重県伊賀市で教員として勤務する傍ら、プロMMAファイターとして活動を続ける異色のキャリアを持つ。国内ではGLADIATORで5戦全勝という実績を引っ提げ、2025年10月にONEへ参戦。デビュー戦ではニコラス・ヴィーニャ選手をTKOで下したものの、その後はタイ・ルオトロ選手、エイドリアン・リー選手という実力者を相手に2試合連続KO負けを喫していた。
そうした苦しい状況のなかで迎えた今回の一戦。対戦相手は、青木真也選手とも数々の名勝負を繰り広げ、ONE Championshipの歴史を築いてきたレジェンド、フォラヤン選手だった。その元世界王者を相手に真っ向から打ち勝った今回の勝利は、単なる連敗脱出以上の意味を持つ。
日本人ライト級戦線の新たな存在として期待される磯嶋選手にとって、
この一勝は世界トップ戦線への再挑戦に向けた大きな足掛かりとなる。
【試合結果】
ONE Friday Fights 161 7月10日(日本時間)
タイ・バンコク・ルンピニースタジアム
▼ライト級MMA
○磯嶋祥蔵選手(N★TRUST)
×エドゥアルド・フォラヤン選手(フィリピン)
1R 4分29秒 TKO(パンチラッシュ)
【文:高須基一朗】

