玖村将史選手が語る“第二章” TEPPEN加入で見据える世界基準と新たな覚悟

2026.6.3

【©️RISE】

6月6日、東京・EBARA WAVE ARENAおおた(大田区総合体育館)で開催される「OURO presents RISE WORLD SERIES 2026 TOKYO」。国内トップファイターが集結する今大会で、大きな注目を集めているのが玖村将史選手だ。


 

かつてK-1戦線で数々の激闘を繰り広げてきた実力者は

いま、“再起”ではなく“第二章”という言葉を口にする。

「ここからが第二章だと思っています」

その表情に漂うのは、以前のような激情だけではない。

キャリアを重ねた者だけが持つ冷静さと、世界基準を見据えた覚悟がある。

主催者を通じて行われたインタビューで、

玖村選手は新たな練習環境、そして自身の変化について率直に語った。

今年から練習拠点をTEAM TEPPENへ移した玖村選手。

これまで独自のスタイルでキャリアを築いてきたが、あえて新たな環境に身を置いた背景には、“足りなかったもの”への自覚があったという。

「今の自分に必要なものがTEPPENにはあると思ったんです」

従来は、自ら工夫を重ねながら練習を積み重ねてきた。しかし、キャリアを重ねる中で、あえて“管理される環境”の必要性を感じるようになった。

「会長みたいな存在や、追い込んでやる練習も必要だと思いました」

実際、TEPPENでのトレーニングによって、ファイトスタイルにも変化が生まれている。

これまでの玖村選手は、圧倒的な攻撃力と倒し切る爆発力で知られてきた。一方で現在は、試合全体を組み立てる視点を強く意識しているという。

「倒すことが第一なのは変わらない。でも、そこまでの過程を考えるようになった」

従来はカウンター主体でKOを狙う場面が多かったが、いまは自ら主導権を握り、試合を構築しながら倒すパターンを磨いている最中だ。

「勝つだけじゃなく、“世界で通用する選手だ”と思わせる試合をしたい」

その言葉には、日本国内だけで完結しない現在の格闘技シーンへの意識もにじむ。

近年、RISEを含む日本格闘技界では国際化が加速し、海外選手との対戦価値は急速に高まっている。玖村選手自身も、その潮流を強く意識している一人だ。

「日本人同士だけで完結する時代じゃない。世界で評価される選手になりたい」

本大会で対戦するのは、MMAファイターとしても活動するガラザ選手。

独特の距離感と一撃の怖さを警戒しながらも、

自身の進化を示す舞台として位置付けている。

「新しい環境で練習してきたことで、“やっぱり玖村将史は違う”と思わせたい」

さらに今年9月には、55kg世界トーナメントの開催も予定されている。

玖村選手は、その舞台を明確に見据えている。

「出るだけじゃなく、優勝するつもりです」

志朗選手や大﨑孔稀選手らを中心に盛り上がりを見せる55kg戦線。

その熱狂を冷静に見つめながらも、

玖村選手の視線はあくまで“自分自身の強さ”へ向けられている。

「周りが盛り上がっているかではなく、自分が強くなるために戦いたい」

K-1からRISEへ。そして今は那須川会長が選手の得意分野の能力を最大に引き出し、世界で活躍できるファイターへ育てるteam TEPPENへ加入。

環境を変えたことで、玖村将史というファイターは

再び凄まじき成長速度で進化を遂げていく事だろう。

 


▼第5試合 バンタム級(-55kg)3分3R延長1R

玖村将史(日本/999/第6代Krushスーパーバンタム級王者)

ジョマール・ガラザ(フィリピン/Team Silent Philippines/Excalibur FT)


【文:高須基一朗】