カブスの主軸ローテーションの今永昇太投手が7回2失点の力投も・・・悔やまれる今季3敗目

2026.5.14

【©️Chicago Cubs 】

カブスの今永昇太が13日(日本時間14日)、敵地でのアトランタ・ブレーブス戦に先発登板。メジャー最高勝率を誇る強豪打線を相手に、今季最長となる7イニングを投げ、5安打2失点、6奪三振、無四球と好投した。しかし、打線の援護に恵まれず、カブスは1―4で敗戦。今永投手は今季3敗目(4勝)を喫した。


 

96球の熱投でも、左腕の安定感は際立った。

今季6度目のクオリティースタート(QS=6イニング以上、自責点3以下)を記録。この数字は、7度をマークしている大谷翔平、そして“コンドル”の愛称で知られるクリス・セールに次ぎ、山本由伸と並んでメジャー全体3位タイとなっている。

さらに、7イニング以上を投げて自責点2以下に抑える「ハイクオリティースタート」は今季3度目。防御率2.32は、規定投球回に到達している左腕投手の中でメジャー全体5位と、エース級の数字を維持している。

地元中継局「マーキーSN」は、今永投手の今季好調の背景を詳細なデータとともに分析。「ストライクゾーン投球率」「チェース率(ボール球を振らせる割合)」「奪三振率」「与四球率」の4項目に着目し、投球スタイルの変化が結果に直結していると伝えた。

同局によると、今永投手は今季、意図的にボールゾーンを活用する配球へシフト。

ストライクゾーン投球率は低下した一方で、チェース率は40%まで上昇し、奪三振率もメジャー全体上位クラスへ伸びたという。

解説を務めたジム・デシェイーズ氏は「今季のショータはダイナマイトだ」と絶賛。「奪三振率28%はメジャー全体8位。四球率はやや上がったが、それでもリーグ平均を下回っている。ストライクゾーンの投球割合を減らしながら、チェース率と奪三振率を大きく向上させている点が素晴らしい」と評価した。

実際、今永投手のチェース率はメジャー全体でも上位2%という驚異的な数字。

ボール球で空振りを奪うスタイルが、今季の大きな武器となっている。

背景には、首脳陣からの助言もあった。ホットビー投手コーチは昨季、極端に四球を嫌う投球スタイルが被本塁打増加につながっていたと分析。春季キャンプでは「時には四球を恐れず、際どいコースを突いてほしい」と提案していたという。

昨季の今永投手は31被弾を許し、150イニング未満の投手としてはメジャーワースト級の被弾率1.93を記録。しかし今季は、その数字を0.83まで改善。大胆にボールゾーンを使うスタイルチェンジが、長打減少という結果にも表れている。