大谷翔平が魅せた!巨人―ドジャース戦が22.9%の高視聴率を記録
15日に日本テレビ系で放送された「MLB開幕戦2025 プレシーズンゲーム 巨人×ドジャース」(19:00~21:29)が、関東地区で世帯平均視聴率22.9%(ビデオリサーチ調べ)という高視聴率を記録したことが分かった。個人視聴率も14.6%と好調で、日本のプロ野球とMLBの対決に多くの視聴者が熱狂した。
この試合では、ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平選手が「1番・DH」として先発出場。3回の第2打席で、2023年WBCで共に戦った巨人の戸郷翔征投手から特大の本塁打を放ち、4万2064人の観客を沸かせた。ドジャースは計3本塁打を放つなど、昨季世界一の実力を発揮し、5-1で巨人に勝利。大谷にとっては、日本での試合では734日ぶりとなる本塁打となった。
一方、同日に同局で放送された「阪神×カブス」の試合は、世帯平均視聴率8.3%、個人視聴率4.6%と、巨人×ドジャース戦とは対照的な結果となった。
翌16日に行われた「阪神×ドジャース」「巨人×カブス」の試合も日本テレビで放送。「阪神×ドジャース」は世帯平均視聴率16.5%、個人視聴率10.0%。「巨人×カブス」は世帯平均視聴率13.1%、個人視聴率8.4%を記録し、大谷翔平が出場した試合の注目度の高さが浮き彫りとなった。
▪️日本のスポーツ中継における視聴率の傾向
日本におけるスポーツ中継の視聴率は、競技や選手の注目度によって大きく変動する。特に、野球は依然として高い人気を誇り、NPBの試合だけでなく、MLBの日本人選手の活躍にも大きな関心が集まる。近年では、WBCやオリンピックなどの国際大会での日本代表戦が高視聴率を記録しており、2023年のWBC決勝・日本対アメリカ戦は世帯視聴率42.4%(関東地区)という驚異的な数字を叩き出した。
また、今回のように大谷翔平が出場する試合は特に注目を集める傾向がある。彼の試合は地上波だけでなく、配信サービスでも多くの視聴者を集め、スポーツコンテンツの消費スタイルにも変化をもたらしている。
▪️視聴率と今後の放送戦略
近年、テレビ視聴のスタイルは変化しており、地上波放送の視聴率だけでなく、配信サービスや録画視聴など、多様な指標で人気が測られるようになっている。特にスポーツ中継では、リアルタイムでの視聴が重要視されるが、今後はネット配信との連携を強化し、視聴者の利便性を高めることが求められるだろう。
今回の巨人×ドジャース戦のように、高視聴率を記録するコンテンツはテレビ局にとっても貴重な存在であり、今後も大谷翔平をはじめとするスター選手の試合を中心に、放送戦略が組まれる可能性が高い。