吉成名高選手 激闘制し初防衛 ソンチャイノーイに苦戦も判定勝利「心が折れそうになった」

2026.4.29

【©️ONE SAMURAI 1】

格闘技イベント「ONE SAMURAI 1」(4月29日、東京・有明アリーナ)で、ONEアトム級ムエタイ世界王者・吉成名高選手(25)が、ソンチャイノーイ・ゲッソンリット(25=タイ)との初防衛戦に臨み、判定3―0で勝利。

激戦を制し、王座防衛に成功した。


 

 

驚異の40連勝を誇る王者は、人気ゲーム「ドラゴンクエスト」のオープニングテーマ「序曲」を背にリングイン。サウスポースタイルから鋭いスピードを生かした攻撃で主導権を握り、初回から試合の流れを引き寄せた。

しかし、第2ラウンド以降は挑戦者の猛攻に苦しめられる。

前に出続けるソンチャイノーイの圧力に押され、パンチを被弾して鼻から出血。それでもバックブローを繰り出すなど反撃の姿勢を崩さず、王者としての意地を見せた。

第3ラウンドには激しい打ち合いの中で相手の右目尻をカットさせるなど応戦。続く第4ラウンドでは距離を取りながらミドルキックやヒザ蹴り(テンカオ)を的確に当て、徐々にペースを奪い返す。最終ラウンドでも試合をコントロールし、相手を転倒させる場面を作るなど、技術の高さを見せつけた。

 

試合終了のゴングとともに両者は抱擁を交わし、激闘を称え合った。

判定は3―0で吉成選手を支持。初防衛を果たした王者は「これまでで一番きつい練習をしてきた自信があったが、想像以上に厳しい試合だった」と振り返り、「一度KOで勝っている相手だったが、見違えるほど強くなっていた。試合中、心が折れそうになる場面もあったが、応援のおかげで立て直すことができた」と胸の内を明かした。