6失点でも「合格点」 スコアでは測れない評価 指揮官が語った佐々木朗希投手の真価

2026.4.6

【©️Los Angeles Dodgers 】

先発で6失点というスコアだけを見れば、厳しい登板だったと判断する人も少なくないだろう。しかし、ベンチの評価は全く違っていた。

米大リーグ、ロサンゼルス・ドジャースの佐々木朗希投手は5日(日本時間6日)、敵地でのワシントン・ナショナルズ戦に先発登板。5回5安打6失点という結果だったが、試合後、指揮官のデーブ・ロバーツ監督は「十分に合格点の投球だった」と右腕を評価した。


 

試合は雨の影響で開始が約2時間10分遅れる難しいコンディションの中で行われた。佐々木投手は立ち上がりからテンポよく投げ、2回まで無失点。

しかし3回、ガルシアに逆転2ランを浴びると、

4回には不運な当たりをきっかけに失点が広がった。

2死二塁から打ち取ったゴロがベースに当たって跳ね、一塁手の頭上を越える適時打に。通常ならアウトになっていてもおかしくない当たりだった。もしこの打球がアウトになっていれば、この回は最少失点、あるいは無失点で終わっていた可能性もあった。その直後、ウッドに3ランを浴び、結果として失点が大きく膨らんだ。

それでもロバーツ監督の評価は変わらなかった。

「ラインスコアだけを見て判断する人もいるだろうが、もしあの打球がベースに当たっていなければ、そこでイニングは終わっていた。彼にとって全く違う結果の登板になっていたはずだ。トータルで見れば、十分に合格点の投球だった」

指揮官が評価したのは失点数ではなく、投球内容そのものだった。

5回まで投げ切ったこと、試合を壊さなかったこと、配球と球種の使い方、特にスプリットの精度など、数字には表れない部分を高く評価した。

実際、この日の佐々木投手はスプリットを効果的に使い、ストレートを活かす配球ができていた。捕手とのコンビネーションも良く、四球はあったものの、ボールの外れ方も悪くなかったという。ウッドに対する0-2からの一球だけは悔やまれるものの、それ以外は概ね狙い通りの投球だったというのがベンチの見方だった。

 

日本では大量6失点という結果だけで厳しい評価が下されることも多いが、メジャーリーグでは内容、状況、不運、試合全体への影響などを総合的に判断する。試合を完全に壊したわけではなく、イニングも消化し、チームが逆転勝利したという点も評価材料になる。

結果だけを見れば6失点。

しかし内容を見れば、試合を作り、チームの勝利につながる最低限以上の仕事をした―それが指揮官の「合格点」という評価の意味だった。