WBA世界バンタム級王者 増田陸選手が堤聖也選手との再戦を希望 3年前の敗戦を経て世界王者へ「倒して、仕留める」進化を証明する大一番へ
プロボクシングWBA世界バンタム級王者の増田陸選手(帝拳)が、
かつて敗れた堤聖也選手(角海老宝石)との再戦に強い意欲を示した。
増田選手は8月23日、WOWOWで放送・配信される特別番組『エキサイトマッチSP「増田陸vs比嘉大吾」「岩田翔吉vsバディージョ」』の収録に参加。
自身の歩みと今後の展望を語る中で、
再び拳を交える相手として、約3年前に判定で敗れた堤選手を名指しで挙げた。
▪️4戦目で味わった敗戦から、世界王座獲得まで
増田選手にとって堤選手との初対戦は、プロキャリアの初期に訪れた大きな試練だった。
2023年8月、プロ4戦目で当時の日本バンタム級王者だった堤選手と対戦。タイトル獲得を目指した一戦だったが、判定で敗れ、プロ初黒星を喫した。
しかし、この敗戦は増田選手のキャリアを止めるものではなかった。
翌2024年7月には富施郁哉選手(ワタナベ)を4回KOで下し、日本バンタム級王座を獲得。その後も防衛を重ね、さらなる飛躍を遂げると、2026年3月には世界5階級制覇王者ノニト・ドネア選手を8回TKOで破る大きな勝利を挙げた。
そして同年7月、比嘉大吾選手(志成)とのWBA世界バンタム級王座決定戦を制し、ついに世界王者の座へ。プロデビューからわずか12戦目で、増田選手は世界の頂点に到達した。
かつて堤選手に敗れた若き挑戦者は、
経験を積み重ね、今では世界王座を手にするチャンピオンへと成長している。
▪️堤選手もまた、世界のトップ戦線を歩んできた
一方の堤選手も、増田選手との対戦後、日本バンタム級王座を防衛しながら着実にキャリアを積み上げた。
2024年10月には井上拓真選手(大橋)を破り、WBA世界バンタム級王座を獲得。その後も世界王者として存在感を示してきた。
直近では負傷などの影響もあり、WBAの王座認定をめぐって複雑な状況を経験したが、現在も同級トップランカーとして世界王座への返り咲きを目指している。
だからこそ、増田選手にとって堤選手との再戦は、単なる過去の敗戦を取り返すためだけの試合ではない。
世界王者となった現在の自分と、再び世界の頂点を目指す堤選手。ともに3年前とは立場も経験も大きく変化した中で迎える可能性のある一戦となる。
▪️「リベンジではなく、リマッチ」増田選手が語る強調
増田選手自身は、堤選手との再戦を「リベンジ」とは捉えていない。
初対戦での敗北については、当時の結果を受け止めているという。
そのうえで現在は、お互いが異なる経験を積み、それぞれの立場を築いた。
だからこそ増田選手は、今回の対戦が実現した場合、それは過去を清算するための試合ではなく、新たな勝負になると考えている。
初対戦当時の増田選手は、まだプロ4戦目だった。しかし現在は世界王座を獲得し、国内外の強豪との戦いを経験している。
フィジカル、精神面、そしてリング上で求められる試合運び。世界の舞台を経験したことで、選手として積み重ねてきたものは大きい。
かつての敗戦を経験として吸収し、世界王者まで上り詰めた増田選手は、3年前とはまったく異なるキャリアの段階に立っている。
ただし、増田選手は堤選手の実力を高く評価している。
世界王者として戦ってきた堤選手が、再び挑戦者という立場からベルトを目指すことになれば、これまでとは違った強さを発揮する可能性がある。
増田選手は、堤選手が井上拓真選手を破って世界王座を獲得した時の戦いぶりにも触れながら、挑戦者としてリングに上がる堤選手への警戒を示した。
それでも、増田選手の決意は揺らいでいない。
「倒します。仕留めます」
“神の左”と称される強烈な左ストレートを最大の武器とするサウスポーは、次なる大一番を見据えて力強く宣言した。
初対戦では堤選手が勝利を手にした。
しかし、あれから約3年。増田選手は日本王者、そして世界王者へと上り詰め、堤選手もまた日本王座から世界王座へとキャリアを進めてきた。
同じバンタム級のトップ戦線で、それぞれが経験と実績を積み重ねた現在、
再び両者の名前が交わろうとしている。

