四日市メリノール学院が9点差を大逆転! 刀根綺萌選手が残り12秒に決勝レイアップ 岐阜女子を61―60で破り トップリーグ初陣を劇的勝利で飾る
【©️U18日清食品トップリーグ】
全国の強豪8校が約3カ月にわたって頂点を争う「U18日清食品トップリーグ2026 ディビジョン1」が22日、国立代々木競技場第二体育館で開幕した。
女子のオープニングゲームでは、初出場の四日市メリノール学院高等学校(三重)が、昨年準優勝の岐阜女子高等学校(岐阜)と対戦。終盤まで9点のビハインドを背負いながら、第4クォーターに猛反撃を見せ、61―60で劇的な逆転勝利を収めた。
勝負を決めたのは、残り12秒で刀根綺萌選手が沈めたレイアップ。強豪校が集結する女子U18最高峰の舞台で、四日市メリノール学院が鮮烈なトップリーグデビューを果たした。
東海地区を代表する両校の対戦は、立ち上がりから岐阜女子が主導権を握った。
第1クォーターは18―14と岐阜女子が4点をリード。続く第2クォーターでも四日市メリノール学院の攻撃を抑え、前半終了時点で33―26と7点差に広げた。
四日市メリノール学院は中嶋とわ選手、刀根選手らを中心に反撃を試みるが、岐阜女子の堅い守備を前に得点を伸ばし切れない。
第3クォーターも岐阜女子が19―17と上回り、最終クォーターを迎えた時点でスコアは52―43。四日市メリノール学院は9点を追う厳しい状況に置かれた。
それでも、ここから初出場チームが驚異的な粘りを見せる。
第4クォーターに入ると、四日市メリノール学院は攻守の強度をさらに高め、テンポのあるバスケットを展開。中村結愛選手の3ポイントシュートや小林蘭選手のインサイドでの奮闘などで、少しずつ岐阜女子との差を縮めていった。
そして試合時間残り25秒。
60―57と3点を追う四日市メリノール学院は、
伊藤千寛選手がシュートを決めて1点差に迫る。
直後には守備でプレッシャーをかけ、ボールを奪取。
小林選手のスティールを起点に最後の攻撃へつなげると、
残り12秒、刀根選手がレイアップシュートを成功させた。
スコアは61―60。
四日市メリノール学院がついに逆転した。
最後の岐阜女子の攻撃も守り切り、試合終了。
9点差をひっくり返した四日市メリノール学院が、
わずか1点差で大きな白星を手にした。
▪️小林選手が18得点11リバウンド 中嶋選手は11アシスト
四日市メリノール学院の勝利を支えたのは、終盤の決定力だけではない。
小林蘭選手はチーム最多の18得点に加え、11リバウンドを記録。攻撃では14本中8本のフィールドゴールを成功させ、57.1%という高い成功率をマークした。インサイドでの得点力に加え、リバウンドでも存在感を発揮し、逆転劇の土台を作った。
キャプテンの中嶋とわ選手は10得点、5リバウンド、11アシストを記録。得点だけでなく、チームメートを生かすゲームメークでも大きな役割を果たした。
刀根選手は10得点、3リバウンド、3アシスト、3スティール。フィールドゴールは8本中3本の成功だったが、最も重要な場面で決勝点を決め、勝負強さを示した。
中村結愛選手も9得点を記録し、3本の3ポイントシュートを成功。伊藤選手が6得点、大矢美敬選手が5得点、右田陽菜乃選手が3得点を挙げるなど、複数の選手が得点を分担した。
チーム全体では3ポイントシュート28本中7本成功の25.0%、フィールドゴールは38本中17本成功の44.7%。24本のリバウンド、14アシスト、8スティールを記録し、終盤の攻守両面で岐阜女子を上回った。
▪️岐阜女子も最後まで主導権を握るも・・・あと一歩届かず
敗れた岐阜女子も、試合の大部分では安定したバスケットを披露した。
ウィリアム エファンテラ選手が12得点、11リバウンドのダブルダブルを記録。
小池夏歩選手は10得点、
フィールドゴール6本中4本成功で66.7%の高い決定率を残した。
神谷和選手が9得点、熊崎優奈選手も9得点を記録。
豊山響寧選手は8得点、坂口みなみ選手が6得点を加え、
終盤まで四日市メリノール学院をリードした。
チーム全体でもフィールドゴールを60本中23本成功し、成功率は38.3%。2ポイントシュートは41本中23本成功で56.1%、フリースローも12本中8本成功で66.7%と、安定したシュート力を発揮した。
リバウンドでは36本を確保し、四日市メリノール学院を上回っている。
それだけに、第4クォーターに四日市メリノール学院が見せた猛追と、最後の数十秒での攻守が勝敗を分けるポイントとなった。
▪️刀根選手が長期離脱を乗り越え、復帰戦で劇的決勝点
この劇的な勝利をさらに印象深いものにしたのが、刀根選手の復帰と決勝点だった。
刀根選手は昨年11月に膝の大きなけがを負い、約8カ月にわたってコートから離れていたという。
長期離脱を乗り越えて迎えたトップリーグ開幕戦。
まだ本来のコンディションを取り戻す途上にありながら、最後の最後でチームを勝利へ導くシュートを決めた。
第4クォーターの重要な局面では、自ら得点を取りにいく意識を持ってプレー。
最も重圧のかかる場面でボールを受けると、冷静にレイアップを沈めた。
試合を通じて10得点を記録した刀根選手にとって、この決勝点は単なる1ゴールではない。長期離脱からの復帰を果たし、再びコートで戦う姿を示した開幕戦で、チームの歴史的な初勝利を自らの手で引き寄せる一撃となった。
中嶋選手も刀根選手をチームの「絶対的エース」と表現。離脱中もコートの外から仲間に声を掛け続けていたことが、チーム全体の支えになっていたという。
▪️苦しい時間帯でも「楽しむ」チーム一丸の姿勢が逆転につながる
9点差を背負ったまま最終クォーターを迎えながら、四日市メリノール学院が最後まで戦い切れた背景には、選手同士が声を掛け合うチームとしての結束があった。
悪い流れの時こそ焦らず、仲間同士で声を掛け合いながらプレーする。そうした姿勢を最後まで崩さなかった。
実際、第4クォーターでは9点差を追う立場になっても攻撃のテンポを失わず、守備ではプレッシャーを強め、終盤にはスティールから決勝点につなげた。
個々の選手の能力だけではなく、最後まで攻め続ける姿勢と、
チーム全体で勝負を諦めなかったことが、劇的な逆転劇を生み出した。
▪️全国屈指の8校が11月まで激突 女子U18最高峰の戦いが開幕
「U18日清食品トップリーグ2026 ディビジョン1」女子には、四日市メリノール学院、岐阜女子、桜花学園、京都精華学園、大阪薫英女学院、精華女子、東海大学付属福岡、福井工業大学附属福井の8校が出場する。
全国のトップクラスが集結するリーグ戦だけに、各試合が今後の勢力図を占う重要な一戦となる。
今年度からディビジョン制が導入され、U18世代の強豪校が長期間にわたって対戦する舞台が整えられた。
最終週は11月14、15日に開催される予定で、大会史上初めて国立代々木競技場第一体育館が舞台となる。






