「村上宗隆こそスター」シカゴのライバル対決で強烈な爪痕 カブス戦で3発 地元中継が絶賛

2026.8.20

【©️Chicago White Sox 】

シカゴを二分するライバル対決で、村上宗隆選手が強烈な存在感を示し続けた。

シカゴ・ホワイトソックスとシカゴ・カブスによる「クロスタウン・クラシック」。2026年シーズンは6試合が行われ、村上選手は23打数5安打、3本塁打をマーク。敵地リグレーフィールドでは29号本塁打を放ち、さらに守備でも好プレーを披露するなど、メジャー1年目からシカゴ最大級のライバル対決に確かな爪痕を残した。

その存在感を地元中継も高く評価した。

ホワイトソックス戦を中継する「Chicago Sports Network(CHSN)」で実況を務めるジョン・シュリフェン氏、解説のスティーブ・ストーン氏が、村上選手について相次いで称賛。ストーン氏は、ライバルとの対決でチームのスターが活躍する重要性を語ったうえで、村上選手を「そのスター」と評価した。


 

■ 29号で一度は試合をひっくり返す

村上選手が最も強烈な印象を残したのは、8月18日(日本時間19日)の第2戦だった。

「2番・一塁」で先発すると、3回にカブスのケビン・ガウスマン投手から29号ソロを放った。

打球は左中間方向へ伸び、打球速度111.1マイル(約178.8キロ)、飛距離406フィート(約124メートル)を記録。リグレーフィールドのスタンドへ突き刺さる豪快な一発だった。MLB公式のStatcastでも、その圧倒的な打球速度と飛距離が記録されている。

この一発でホワイトソックスは試合を3―2とリードした。

その後、カブスが終盤に追いつき、9回にアレックス・ブレグマン選手のサヨナラ打で4―3と逆転。ホワイトソックスは敗れた。

しかし、だからといって村上選手の29号の価値が失われるわけではない。

むしろ、劣勢の展開から一度はチームをリードへ導いた一発だった。

地元メディアも、この本塁打を含めた村上選手のパフォーマンスを強く印象づけている。

 

■ 「文字通り爪痕を残した」 リグレーの電光掲示板にも一撃

シュリフェン氏は、村上選手がホワイトソックスにとって大きな存在になっていることを指摘。

昨オフにホワイトソックスが村上選手の獲得に動いた判断が、今季ここまで十分な成果を上げているとの趣旨で評価した。

さらに、リグレーフィールドで放った本塁打を引き合いに出し、「文字通り爪痕を残した」と表現。

敵地の象徴的な球場で、豪快な一発を放った村上選手。その存在感は、単なる「日本人選手の活躍」という枠を超え、シカゴのライバル対決そのものに強烈な印象を刻んだ。

 

カブスとの今季の対戦では、村上選手は5安打。

そのうち3本が本塁打だった。

本塁打という最も分かりやすい形で長打力を示しただけでなく、

四球を選び、守備でもチームを助ける。

実際、第2戦では九回、鈴木誠也選手のファウルフライに対して村上選手がファウルゾーンへ走り込み、スライディングキャッチ。MLB公式にもそのプレーが記録されている。

 

■ 最終戦は5打数無安打も、強烈な打球を連発

翌19日(日本時間20日)の第3戦では、村上選手は「2番・一塁」で先発。

5打数無安打に終わったものの、内容まで見れば決して静かな一日ではなかった。

5回には外角低めの球を捉え、初速110マイル(約177キロ)の強烈な打球を三遊間へ。三塁手ブレグマン選手がダイビングキャッチで阻止した。

さらに8回にも低めの球を捉え、強烈な打球を放ったが、遊撃手ニコ・ホーナー選手の好守に阻まれた。

数字だけを見れば「5打数無安打」。

しかし、相手野手の好守によってヒットを阻まれるほどの打球を連発したことも事実だ。

そして、この最終戦ではホワイトソックスがカブスを3―0で完封。

ライバル対決の最終戦を勝利で締めくくった。

 

■ 6試合で3発 シカゴで存在感を刻んだ村上選手

今季の「クロスタウン・クラシック」6試合で、村上選手は23打数5安打、3本塁打。

5月の対戦では1試合2本塁打を記録し、カブス戦で長打力を見せつけた。

MLB公式も、5月16日の試合で村上選手がメジャー初の1試合2本塁打を放ったことを報じている。

そして8月。

敵地リグレーフィールドで29号を放ち、さらに翌日の最終戦では強烈な打球を連発した。

勝敗だけを切り取れば、カブスがシリーズを2勝1敗で制した。

だが、村上選手個人に目を向ければ、ライバル対決の舞台で3本の本塁打を放ち、攻守に存在感を示した。

29号を放った試合がサヨナラ負けに終わったからといって、その一発が帳消しになるわけではない。

むしろ、敗戦の中でもチームを一時リードへ導いた本塁打を放ち、翌日の最終戦でも強烈な打球を飛ばした。

 

■ 「日本から来た大物新人」から「シカゴのスター」へ

メジャー1年目の村上選手にとって、カブスとの「クロスタウン・クラシック」は特別な意味を持つシリーズになった。

シカゴを代表する2球団が激突する伝統のライバル対決。

その舞台で3本塁打を放ち、敵地リグレーフィールドでも一発を叩き込んだ。

そして、地元中継から飛び出したのが、

「村上宗隆こそ、そのスターだ」

という言葉だった。

単に日本からやってきた注目選手ではない。

ホワイトソックスの中心打者として、そしてシカゴの野球ファンが注目する存在として、村上選手は着実にその地位を築いている。