中谷潤人選手を苦しめたセバスチャン・エルナンデスが再起戦で圧巻KO 2回で相手を沈める…次戦は亀田京之介
昨年12月、世界トップクラスの実力を持つ中谷潤人選手を相手に、その存在感を強烈に印象づけたセバスチャン・エルナンデス選手が、再起戦で豪快なKO勝利を飾った。
8月9日(日本時間)、メキシコで行われたプロボクシングのスーパーバンタム級10回戦。25歳のエルナンデス選手は、ホセ・ロペス選手を2回KOで下し、
約8カ月ぶりとなるリングで復活を果たした。
中谷選手との一戦で注目されたのが、エルナンデス選手の圧倒的な手数だ。
今回もそのスタイルは健在。相手との距離を詰めると、
上下へパンチを散らしながら攻撃を重ね、試合を一気に終わらせた。
▪️2回に試合が急展開 上下を打ち分けてロープ際へ
序盤から積極的に前へ出たエルナンデス選手は、2回に入ると攻撃のギアをさらに引き上げた。
ボディーへの攻撃を起点に顔面へ右を打ち込み、そこから左右のパンチを連続して繰り出す。ロペス選手をロープ際まで追い詰めると、休む間を与えない猛攻でダメージを蓄積させていった。
ロペス選手は右目付近をカットし、鼻からも出血。さらに攻撃を受け続けた末、ラウンド終了まで残り10秒を切ったところで片膝をついた。
ロペス選手は立ち上がったものの、レフェリーは試合続行が難しいと判断。ここでストップが入り、エルナンデス選手のKO勝利が決まった。
再起戦で見せた攻撃力は、昨年の中谷選手との試合を思い起こさせるものだった。
▪️中谷潤人選手を相手に示した「しぶとさ」
エルナンデス選手はプロ3戦目から17連続KO勝利を記録するなど、早くから破壊力を示してきた。
昨年12月に中谷選手と対戦した際にも、前進を続けながら手数を繰り出すスタイルで中谷選手を苦しめた。中谷選手の右目を腫らす場面もあり、判定では2人のジャッジが115―113をつける接戦となった。
最終的には中谷選手に敗れ、プロ初黒星を喫したものの、その内容によってエルナンデス選手の評価が下がることはなかった。
むしろ、トップレベルの相手に対しても攻撃を止めず、最後までプレッシャーをかけ続けるスタイルが、改めて世界のファンに強い印象を残した。
▪️次戦は日本での亀田京之介選手との対戦が内定
再起を果たしたエルナンデス選手は、早くも次の大一番が決まっている。
9月23日に大阪市立住吉区民センターで開催される「3150FIGHT 11」で、WBA世界フェザー級7位の亀田京之介選手とフェザー級8回戦で対戦する。
エルナンデス選手は今回の勝利で戦績を21勝(19KO)1敗とした。
一方、亀田選手は16勝(9KO)5敗2分。
昨年10月には、
元世界3階級制覇王者のジョンリル・カシメロ選手を判定で破り、
こちらも勢いに乗っている選手。
両者の対戦を前に、亀田選手はエルナンデス選手について強気の発言を続けている。
「パンチはそれほどないと思う」
さらに、自身のパンチについても自信を示し、
「一発もらえば3メートルくらい飛んでいく! まあ、レベルが違うんじゃないですか」
と言い切っている。
対するエルナンデス選手は、メキシコでの再起戦をわずか2ラウンドで終わらせた。
▪️大阪で問われる「パワー」と「手数」
今回の再起戦でエルナンデス選手が示したのは、単なる復活ではない。
中谷選手を相手にしても攻撃を止めなかった持ち味は、今回も健在だった。
相手の守備を上下に揺さぶり、連続攻撃で主導権を奪うスタイルは、フェザー級に舞台を移しても大きな武器になりそうだ。
一方の亀田選手は、直近でカシメロ選手を破った実績は確かな手応えを感じているはずだ
世界ランキングでも上位につけている。
パワーを生かして一撃を狙う亀田選手と、絶え間ない攻撃で相手を追い込むエルナンデス選手。
9月23日の大阪決戦は、両者の異なる武器が真正面からぶつかる一戦となる。



