ゆず 熊本地震の復興支援へ「今、できることを」東日本大震災の伝承歌「幾重」ライブ音源を配信、収益を全額寄付

2026.8.10

【©  SENHA.】

音楽デュオ ゆずが、熊本地震の復興支援に向けて、いち早く行動を起こす。

8月14日、東日本大震災の伝承のために制作された

楽曲「幾重」のライブバージョンを配信リリース。

得られた収益の全額を、7月28日に発生した熊本地震の復興支援に寄付する。


 

大きな災害が発生した際、復興には長い時間が必要となる。

そうしたなかで、音楽をはじめとするエンターテインメント業界が、被災地に寄り添いながら具体的な支援を速やかに打ち出すことは、社会的にも大きな意味を持つ。

今回のゆずの取り組みは、まさに「自分たちにできること」を音楽という形に変え、支援の輪を広げていくものだ。作品を届けるだけではなく、その収益を復興支援につなげることで、ファンや音楽を愛する人たちも支援に参加できる機会を生み出している。

 

「幾重」は、東日本大震災から15年となる今年3月11日に発売されたアルバム「心音」に収録された楽曲。今回配信されるのは、5~7月に開催された初の弾き語りアリーナツアーから、7月に行われた横浜アリーナ公演のライブ音源となる。

東日本大震災の記憶と教訓を次の世代へ伝えるために生まれた「幾重」が、今度は熊本の復興を支える音楽として届けられる。災害の記憶を風化させず、地域を越えて支援の思いをつないでいくという意味でも、意義深い取り組みと言える。

ゆずは2016年の熊本地震の際にも、同年12月に熊本城前で無料ライブを開催。現地の人々と音楽を通じて時間を共有し、復興への思いを届けてきた。

 

今回の支援に際して、ゆずは「あの日、熊本や九州の皆様と歌い、同じ時間を過ごしたことは、今も僕たちの心に深く残っています」とコメント。そのうえで、「今、ゆずにできることはなにか。原点である“歌”を通じて支援の輪を広げ、届けていきたい」と思いを明かしている。

 災害が起きたとき、何よりも大切なのは被災地に寄り添い、復興に向けた動きを一つでも早く生み出していくことだ。行政や自治体、企業だけでなく、エンターテインメント業界にも、社会に大きな影響力を持つからこそ果たせる役割がある。

 音楽には、人の心を動かし、離れた場所にいる人同士をつなぐ力がある。さらに、アーティストが発信することで、多くのファンが支援について知り、行動するきっかけにもなる。

 ゆずが今回示したのは、長年にわたり愛されてきたアーティストだからこそできる、音楽を通じた社会貢献の形だ。

 東日本大震災の記憶を伝えるために生まれた「幾重」が、熊本の復興支援へとつながっていく。その歌声は、過去の記憶を未来へつなぐだけでなく、今を生きる人たちの思いを重ね、新たな支援の輪を生み出していく。

「今、ゆずにできることはなにか」。

その問いに対して、ゆずは「歌」という答えを示した。

エンターテインメントが持つ発信力と、人の心をつなぐ力を社会貢献へと生かす今回の取り組みは、復興を後押しする大きな一歩だ。