レイカーズが“守備職人”マティース・サイブルを獲得 ルカ・ドンチッチ中心の新時代を支える重要ピースへ

2026.7.21

ロサンゼルス・レイカーズが、来季に向けた戦力補強として大きな一手を打った。

フリーエージェント(FA)のマティース・サイブル選手と1年330万ドル(約5億円)の契約で合意。NBA屈指のディフェンス能力を誇るウイングプレーヤーを迎え入れ、

ルカ・ドンチッチ選手を中心とした新たなチーム作りを進めることになった。


 

サイブル選手は、フィラデルフィア・76ers、ポートランド・トレイルブレイザーズでNBA7シーズンを経験してきた196センチのウイング。最大の武器は、相手の攻撃を一瞬で封じ込める“魅せる守備”だ。

身長を上回る213センチのウイングスパン(腕の長さ)、鋭い判断力、爆発的なフットワークを武器に、相手のパスコースを読み切るスティールや、シュートへのプレッシャー、背後からボールを狙うディフレクションなど、観客を沸かせるプレーを数多く披露してきた。

76ers時代には、その圧倒的な守備力が評価され、NBAオールディフェンシブ・セカンドチームに2年連続で選出。リーグ屈指の“守備のスペシャリスト”として高い評価を受けている。

一方で、近年のサイブル選手は攻撃面でも進化を遂げている。

足首や膝、親指などの負傷により、直近2シーズンは45試合の出場にとどまったものの、3ポイントシュート成功率は43.8%、39.8%と安定した数字を記録。“守備だけの選手”という評価から脱却し、現代NBAで求められる3&Dプレーヤーへと成長を続けている。

昨季も出場機会こそ限られたものの、復帰後は安定したパフォーマンスを披露。守備では相変わらず高い存在感を示しながら、キャッチ&シュートでも貢献し、プレーオフでもローテーション入りを果たした。

こうした総合力の高さに注目したのがレイカーズだった。

 

▪️ドンチッチ&リーブスを支える“守備の切り札”

今回の補強には、レイカーズのチーム構想が大きく反映されている。

レブロン・ジェームズ選手の去就を経て、今後はルカ・ドンチッチ選手、オースティン・リーブス選手を軸とした新たな時代へ進むレイカーズ。その中で重要になるのが、スター選手の攻撃力を最大限に引き出すための守備バランスだ。

ドンチッチ選手やリーブス選手は、圧倒的な攻撃力とゲームメーク能力を持つ一方、試合終盤では相手のエースガードとのマッチアップや守備負担が課題になる場面もある。

そこで期待されるのがサイブル選手の存在だ。

相手チームの得点源となるガードやウイングを任せることで、ドンチッチ選手とリーブス選手がより攻撃に集中できる環境を作ることができる。

さらに、サイブル選手が生み出すスティールやディフレクションは、そのまま速攻の起点になる。ドンチッチ選手の創造性、リーブス選手の突破力は、トランジション(速攻)の場面でさらに輝きを増すだけに、守備から攻撃へつなぐ役割でも大きな期待が寄せられている。

 

▪️レイカーズ復活への“縁の下の力持ち”

サイブル選手は派手な得点力で試合を支配するタイプではない。しかし、優勝を狙うチームにとって、相手のエースを止め、流れを変える守備力を持つ選手の価値は非常に高い。

近年では3ポイントシュート能力も向上し、攻守両面でチームに貢献できる存在へ進化している。

ドンチッチ選手という新たなスーパースターを迎えたレイカーズにとって、サイブル選手の加入は単なる控え戦力の補強ではない。攻撃の才能を最大限に引き出すための“守備のキーマン”として、来季のチーム躍進を支える重要なピースになりそうだ。