トム・ホランドがノーラン監督最新作『オデュッセイア』撮影初日に大混乱IMAX撮影ならではの舞台裏を告白

2026.7.7

クリストファー・ノーラン監督の最新作『オデュッセイア』に出演するトム・ホランドが、撮影初日に「自分は大失敗をしてしまった」と思い込んでいたエピソードを明かした。実際には演技が原因ではなく、ノーラン監督がこだわるIMAXフィルム撮影ならではの事情が背景にあったという。

『オデュッセイア』は、『オッペンハイマー』でアカデミー賞を受賞したクリストファー・ノーラン監督の最新作。古代ギリシャの詩人ホメロスの叙事詩を映画化した超大作で、主人公オデュッセウスをマット・デイモンが演じる。アン・ハサウェイやロバート・パティンソンら豪華キャストが名を連ね、ホランドはオデュッセウスの息子・テレマコス役を務める。


 

米国ファンダンゴのインタビューでホランドは、撮影初日にノーラン監督が何度も「カット」をかける姿を見て、不安が募っていったと振り返った。

「IMAXカメラを使うのは初めてで、これまで経験したことのない現場だった。監督が何度もカットをかけるので、『どうして何度も止めるんだろう』と、共演したジョン・バーンサルと話していた」と当時を回想した。

ホランドは、「監督は僕たちの芝居が気に入らないのではないか」「何か失敗してしまったのではないか」と思い込み、大きなプレッシャーを感じていたという。

しかし、その理由は演技ではなかった。

ノーラン監督が撮影に使用していたIMAXフィルムカメラは、一度に撮影できる時間が約180秒しかなく、フィルム交換のために定期的に撮影を中断する必要があったのだ。

スタントスタッフから「フィルムが180秒分しか入らないからだよ」と説明を受けたホランドは、ようやく事情を理解し、胸をなで下ろしたという。

「本当に安心したよ。あの時は、自分がとんでもない失敗をしてしまったと思っていたからね」と笑顔で振り返った。

不安なスタートを切った撮影だったが、ホランドは米GQのインタビューで『オデュッセイア』を「これまで経験した撮影現場の中で最高だった」と絶賛。ノーラン監督とプロデューサーのエマ・トーマスについても、「あんな働き方をする人たちは見たことがない。彼らが映画業界最高と評価される理由がよく分かった」と惜しみない賛辞を送っている。