「大勝して彼を仕留めたい」 堀口恭司選手 8年半越しの再戦へ 日本人初のUFC王座に向けた最終関門
【©️UFC】
UFCフライ級5位の堀口恭司選手(35)が、日本時間21日に米ラスベガスで開催される「UFCファイトナイト・ラスベガス119」のメインイベントで、同級2位のマネル・ケイプ選手(32)と対戦する。両者が拳を交えるのは、2017年大みそかのRIZINバンタム級トーナメント準決勝以来、実に約8年半ぶりとなる。
現在のUFCフライ級戦線は、かつてないほど競争が激化している。
新世代の台頭によってランキングは流動化し、王座戦線は常に再編が続く。
その中で35歳となった堀口選手にとって、今回のケイプ戦は単なる上位ランカー同士の対決ではない。悲願である日本人初のUFC王座獲得へ向けた、極めて重要な試金石となる。
試合を前にラスベガスで行われたメディアデーに出席した堀口選手は、
かつて一本勝ちを収めたライバルへの警戒を隠さなかった。
「彼はあらゆる面で強くなっている。それは自分も同じ。打撃も柔術もレスリングも、本当に強くなっている」
現在のケイプ選手は、RIZIN時代とは別人とも言える完成度を誇る。
UFC参戦後は世界最高峰の環境で経験を積み、爆発力のある打撃に加え、試合運びや駆け引きの面でも成熟を見せている。一方で堀口選手もまた、
RIZINとBellatorを制した実績を引っ提げ、キャリアの円熟期を迎えている。
だからこそ、この再戦は単なるリベンジマッチでもなければ、過去の因縁の清算でもない。世界最高峰の舞台で互いが積み上げてきた進化を証明する戦いと言えるだろう。
もっとも、堀口選手の視線はケイプ選手の先にある。
「大勝して、彼を仕留めたい」
短い言葉ながら、その決意は明確だった。
今回の勝者には、現王者ジョシュア・ヴァン選手への挑戦権が大きく近づくとの見方も強い。UFCが世界最大の格闘技団体として君臨する現在、日本人ファイターがその頂点に立つことは、日本格闘技界にとって長年の悲願でもある。
堀口選手自身も、その未来図を隠そうとはしなかった。
「まずはケイプを倒す。その後にUFCのベルトを手に入れる。すぐね」
35歳という年齢は、一般的には格闘家としてベテランの領域に入る。
しかし近年のMMA界では経験値と戦略性がより重視される傾向が強まっており、キャリア後期に黄金期を迎える選手も少なくない。
日本格闘技界の象徴として歩み続けてきた堀口選手にとって、今回のラスベガス決戦はキャリア最大級の挑戦となる。


