メッシが世界王者の格を示すPK弾 アルゼンチン代表が3発快勝でW杯初戦へ弾み 新世代との融合も鮮明に
アルゼンチン代表が北中米ワールドカップ(W杯)開幕を目前に控え、“王者の完成度”を改めて印象づけた。現地時間10日に米アラバマ州で行われた国際親善試合で、アイスランド代表を3-0で撃破。途中出場したリオネル・メッシさんがPKを沈めるなど、攻守両面で安定感を示した。
すでに世代交代を進めながらも、世界王者としての競争力を維持しているアルゼンチン。
この日の一戦でも、その“新旧融合”が色濃く映し出された。
立ち上がりから主導権を握ったアルゼンチンは前半8分、バルコがペナルティアーク左から放ったシュートをゴール左へ沈め、幸先よく先制。中盤ではロ・チェルソ、パラシオスらがテンポ良くボールを動かし、若手主体の布陣ながら高い支配率を維持した。
さらに41分には、バルコのスルーパスに抜け出したニコ・パスが決定機を迎えるなど、追加点の気配を漂わせたまま前半を折り返した。
後半に入ると、アルゼンチンはラウタロ・マルティネス、エンソ・フェルナンデス、アレクシス・マクアリスター、クリスティアン・ロメロら主力を次々投入。
試合の強度を一段階引き上げる。
そして最大の歓声が沸いたのは後半途中だった。
途中出場したメッシが、投入直後に鮮やかなスルーパスを供給。
抜け出したラウタロ・マルティネスがGKに倒されPKを獲得すると、
自らキッカーを務めて冷静にゴール右へ流し込み、リードを2点に広げた。
36歳を超えてなお、試合の空気を一変させる存在感。
それは単なるスター性ではなく、
アルゼンチン代表が依然として“メッシ中心の重力”を持つチームであることを示していた。
さらに87分には、カウンターからロドリゴ・デ・パウルの折り返しをチアゴ・アルマダが
ダメ押しの3点目。最後まで攻撃の手を緩めなかったアルゼンチンが、そのまま3-0で快勝した。
北中米W杯初戦ではアルジェリア代表との対戦を控えるアルゼンチン。
前回カタール大会で世界の頂点に立った王者は、単なる“メッシ依存”ではなく、若手の台頭と成熟した中核戦力を融合させながら、新たな黄金期の構築へ歩みを進めている。
“連覇を狙う王者”であると同時に、“次世代への継承”という難題にも挑むチームだ。
その両立が実現した時、メッシの最後のW杯挑戦は、単なるレジェンドの花道ではなく、
新時代の礎として記憶されることになる。

