LIVゴルフが新たな転換期へ 大規模な組織再編、2027年に向け「LIV 2.0」始動

2026.8.27

男子ゴルフ界に新たな動きが浮上している。世界的なゴルフツアーとして急速に存在感を高めてきたLIVゴルフが、大規模な事業再編に乗り出すことが分かった。

LIVゴルフは8月26日、従業員の大半に対して、

9月第1週をもって現在の雇用関係を終了する方針を通知したという。

背景にあるのは、サウジアラビア政府系ファンド「パブリック・インベストメント・ファンド(PIF)」による資金提供の終了だ。PIFは今年4月、LIVゴルフへの資金提供を今季限りで終了すると発表しており、これを受けて運営体制の見直しが進められている。

 

▪️「LIV 2.0」へ 新たなステージを見据えた改革

LIVゴルフの広報担当者は、今回の組織再編について、PIFによる資金提供終了に伴って事業規模を調整していると説明。

そのうえで、現在の体制から新たな段階へ移行し、「LIV 2.0」の実現に向けた取り組みを進めていることを明らかにした。

つまり今回の人員整理は、ツアーそのものの終了を意味するものではなく、今後の運営を見据えた組織の再構築という側面が大きい。

LIVゴルフは、従来のゴルフツアーとは異なる大会形式や高額賞金を武器に、世界のトップ選手を次々と迎え入れてきた。

新たな投資体制を構築できれば、これまでに築き上げたブランド力を生かしながら、次の成長段階へ進む可能性もある。

 

▪️新たな主要投資家を確保

LIVゴルフのスコット・オニールCEOは8月上旬、ツアーの存続と将来的な発展に向け、新たな主要投資家を確保したと発表している。

さらに8月19日には、新たな投資家との契約をまとめるため、非常に厳しいスケジュールの中で交渉を進めていると説明。

契約を成立させるためには、LIVゴルフに所属する選手の過半数から支持を得る必要があるとしており、選手側との合意形成も重要なポイントになっている。

LIVゴルフが今後どのような投資体制を構築するのか、そしてトップ選手たちがどのような判断を下すのか。ゴルフ界では、その動向に大きな注目が集まっている。

 

▪️2027年は10大会開催を計画

LIVゴルフは2027年シーズンについて、年間10大会の開催を目指している。

計画では、そのうち5大会を米国で開催する方針とされている。

今季は米ミシガン州で予定されていた最終戦が中止となり、結果的に米インディアナポリス大会がシーズン最終戦となった。また、同大会の賞金規模は当初の予定から大幅に縮小されたと報じられている。

一方で、LIVゴルフは2027年以降の再成長を視野に入れており、運営規模を整理しながら、より持続可能な事業モデルへの転換を目指しているとみられる。

報道によれば、オニールCEOは2億5000万ドル(約398億円)から3億5000万ドル規模の新たな投資を募っており、3年後の黒字化を目標としているという。

 

▪️ゴルフ界の勢力図を変える存在から「次の段階」へ

LIVゴルフは2022年のツアー創設以来、男子ゴルフ界に大きな変化をもたらしてきた。

世界のトップ選手を獲得し、従来のツアーとは異なる大会運営を展開することで、

ゴルフ界に新たな選択肢を提示してきた存在でもある。

今回の大規模な組織再編は、LIVゴルフにとって一つの時代の区切りとなる。

PIFによる資金提供という大きな柱から、新たな投資家を中心とした体制へ。

「LIV 1.0」から「LIV 2.0」へ。

LIVゴルフが次のステージでどのような大会、

ビジネスモデル、そしてゴルフ界でのポジションを築いていけるのか!?