LE SSERAFIM 東京ドームで夢の頂へ―“ガールグループ第4世代”の象徴が刻む新たな金字塔

2025.6.16

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韓国発のグローバルガールグループ・LE SSERAFIMが、今年11月に東京ドームでのアンコール公演を開催する。6月15日、さいたまスーパーアリーナで行われた日本ツアーの最終公演にて、サプライズ形式での発表。デビューからわずか2年余りで、日本音楽界の象徴ともいえるこの舞台に立つことは、K-POP第4世代の勢力図を塗り替える象徴的な出来事といえる。

 

LE SSERAFIMは今年5月より、日本全国4都市9公演にわたるアリーナツアーを実施。名古屋、大阪、福岡、そして埼玉を巡り、のべ11万人を動員した。

今回のツアーは、ミニアルバム『EASY』『CRAZY』『HOT』の3部作を柱に構成され、サウンドとビジュアル、そして観客との対話性が高度に融合した舞台演出は、K-POPというジャンルの可能性をあらためて示した。

終演間際、突如会場に映し出された「TOKYO DOME」の告知映像に、客席は一瞬の静寂と、その直後の歓喜に包まれた。

メンバーたちも涙を隠しきれず、全員が言葉を詰まらせながら思いを語った。

 

「泣かないと決めていたのに…」と語ったKIM CHAEWON。

「ずっと夢だった」と声を震わせたHONG EUNCHAE。

そしてHUH YUNJINは、「あまりに大きな夢すぎて、だんだん口にするのもためらっていました。でも、FEARNOT(ファン)がその夢を現実にしてくれました」と言葉を絞り出すように感謝を述べた。

東京ドームは、単なる大型会場ではない。多くの海外アーティストが目標としながらも到達できずに終わることもある、極めて象徴的な“到達点”だ。そこに、結成から2年でたどり着いたLE SSERAFIMの軌跡は、偶然ではなく、構想・努力・信念の積み重ねの賜物だ。

メンバーのKAZUHAは「大きすぎて、まだ現実としてとらえられない」と語りながらも、「初心を取り戻して、誠実に準備したい」と冷静に未来を見据える。SAKURAは「距離が遠くなる分、心の距離をもっと近づけたい。どの席でも楽しめるように工夫したい」と述べ、“観客とともに作るステージ”というグループの哲学を改めて示した。

「次はドームで会いましょう」と声を揃えてステージを去った5人。アイドルの枠を超え、現代音楽シーンの最前線へと躍り出たLE SSERAFIM。その歩みは、まさに今、東京ドームという巨大な舞台で、新たな章を開こうとしている。