【RISE】那須川龍心が大﨑一貴との壮絶な殴り合いを制して新王者に!延長までもつれた死闘 勝負の分け目は右ボディへの膝

2026.9.19

大﨑一貴と那須川龍心、再び延長戦へ―最後まで譲らなかった53kg級頂上決戦

9月19日、東京・EBARA WAVE ARENAおおたで開催された『ABEMA presents RISE WORLD SERIES 2026 TOKYO.2』。

メインイベントでは、RISE世界スーパーフライ級(-53kg)タイトルマッチとして、王者・大﨑一貴(OISHI GYM)と挑戦者・那須川龍心(TEAM TEPPEN)が激突した。

3分5R、延長1R。6月に続くダイレクトリマッチは、今回も簡単には決着しなかった。

 


 

前回は大﨑が延長判定3-0で勝利していたが、今回は那須川が大﨑の圧力を真正面から受け止めながら、ボディへの膝、カウンター、距離のコントロールで対抗。5Rを終えて勝敗は割れ、延長戦へ突入した。

そして最後の3分間で、那須川が再び大﨑との接近戦に対応。

延長判定2-1で那須川が競り勝った。


 

▪️1R大﨑は前へ、那須川は拳を警戒しながら距離を作る

開始直後から大﨑は前回の試合同様に下がらないファイトスタイル。

距離を潰し、那須川に十分なスペースを与えない。

対する那須川は、大﨑のパンチを強く警戒しながら、踏み込むタイミングを探る。

那須川の左ボディへの攻撃は、このラウンドからジャッジに印象を持たせるポイントだった。

一方、大﨑のカーフキックも鋭い。

複数回ヒットさせ、ラウンド終盤には那須川の足を気にする仕草を見せて

ダメージがうかがえる場面もあった。

互いに決定的な差を作るには至らず、ジャッジは10-10、10-10、10-9と割れた。

 

▪️2Rに那須川が右膝の相手の突進を利用してテンカオで応戦

2Rに入ると、大﨑の前進がさらに強くなる。

パンチの間合いを潰し、那須川に下がらせながら攻撃を重ねていく。

しかし那須川も、ただ後退しているわけではない。

大﨑が入ってくる瞬間を狙ったテンカオが有効だった。

距離を詰めてくる大﨑に対して、那須川が膝を差し込む。特に踏み込んできたタイミングに合わせるテンカオは、接近戦での有効な対抗手段となった。

大﨑の圧力と那須川のカウンター。両者の攻撃パターンが明確になったラウンドだった。

採点は10-9、10-9、9-10。2者が那須川を支持した。

 

▪️3R 大﨑の前蹴り、那須川の左ストレート―攻防は更に激化

大﨑の前蹴りがクリーンヒットすると、那須川は左パンチをカウンターで返す。

さらに那須川は左ハイキックも繰り出し、攻撃の幅を見せる。

大﨑は接近戦に持ち込む場面も増えるが、やはりコーナーサイドでの

組み際の攻防も目立った。

一方、那須川は大﨑の右カウンターを警戒しながら、

無理に打ち合わず、必要な場面で攻撃を返していく。

大﨑のパンチが空を切る場面もある一方、那須川は余計な消耗を抑えながらラウンドを進めた。

このラウンドは10-10、10-10、10-10。

試合は完全に拮抗した。

 

▪️4R 大﨑の前進に那須川が対応 右ボディへの膝が効き始める

大﨑は頭から距離を潰すように踏み込み、接近戦へ持ち込もうとする。

ただ、その前進には荒さも見え始めた。

距離が近くなることでバッティングも起こり、両者の攻防はさらに激しくなる。

ここで存在感を増したのが、那須川の右ボディへの膝だった。

大﨑が頭をつけるようにして距離を潰すのに対し、那須川はわずかな隙間を作り、そこへ右ストレートを差し込む。

さらに右膝をボディへ突き刺す。

大﨑が圧力で押し込もうとするのに対し、那須川は正面から受け続けるのではなく、体の位置を変えながら攻撃を返す。

試合の主導権を巡る攻防は、ここからさらに際どくなっていった。

 

▪️最後まで引かない大﨑、 右膝と右ボディパンチで応戦する那須川

最終5R。大﨑はここでも前へ出る。

対する那須川は、右ボディ、右膝、テンカオを織り交ぜながら応戦する。

特に大﨑が距離を詰めた瞬間に放つ右膝が効果的だった。

大﨑はパンチを当てるために接近し、那須川はその接近を利用してボディへ膝を返す。

「前へ出る大﨑」と「入ってきたところを迎撃する那須川」。

最後まで両者のスタイルは交わり続けた。

そして5R終了。

ジャッジの採点は、

49-48 大﨑
49-48 那須川
48-48 ドロー

まさかの本戦ドロー。

勝負は6R、延長ラウンドへ持ち越された。


 

▪️延長6R 最後の死闘3分間は那須川の右膝と体さばきが試合を動かす

勝負は延長戦へ。

ここまで5Rを戦った両者にとって、残されたのは最後の3分間だった。

大﨑は休まない。

延長に入っても前へ出て、右パンチを狙う。

那須川は右テンカオを返し、さらに相手の体勢を崩しながらポジションを入れ替える。

この体の入れ替えが巧かった。

大﨑が圧力をかける方向をずらし、正面で受け続けない。

そして那須川の右パンチが大﨑を捉える場面も生まれる。

さらに那須川は飛び膝、右膝を繰り出し、最後まで攻撃の手を止めなかった。

大﨑も右のパンチで応戦する。

最後まで一歩も引かない大﨑。

その圧力を受けながら、クリーンヒットを積み重ねた那須川。

壮絶な打ち合いは、ついに延長の判定へ委ねられた。

勝負の分け目は、やはり「右ボディへの膝」だった

この試合を振り返ると、単純なパンチの数だけでは説明できない。

大﨑は徹底して前進し、距離を潰してパンチを当てる。

那須川は、その圧力に対して下がり続けるのではなく、入ってくる瞬間にテンカオや右膝を合わせ、さらに右ストレートを差し込んだ。

なかでも試合の中盤から存在感を増したのが、右ボディへの膝だった。

大﨑が頭をつけるようにして距離を詰めるほど、那須川にはボディへ膝を打ち込むスペースが生まれる。

この攻防が、後半から延長戦にかけての大きなポイントだった。

もちろん、最終的な採点はジャッジ3者による評価が割れた

ただ、5Rを終えて採点が割れた試合の中で、那須川が最後まで右膝とボディ攻撃を機能させたことは、延長戦まで続いた接戦を読み解くうえで重要なポイントだった。

延長判定2-1で那須川龍心が世界王座を懸けた死闘を制す

延長ラウンドの採点は、

10-9 大﨑
10-9 那須川
10-9 那須川

2-1。

那須川龍心が延長判定で大﨑一貴を破り、壮絶な再戦を制した。

6月の初対戦では大﨑が延長判定3-0で勝利していた両者。

そこから約3か月半後、今度は那須川が同じく延長戦の舞台で

僅差で勝利をつかんだ。

前回対戦から続いた53kg級トップファイターライバルの攻防は、

2度目の対決でも最後の最後まで勝敗が読めない激戦だった。


【テキスト:高須基一朗】