【男子ゴルフ】44歳・内藤寛太郎選手が涙のツアー初優勝!プロ転向20年目に悲願の栄冠 福島県勢初&大会新25アンダー

2026.9.20

【©️JGTO】

男子プロゴルフツアーのANAオープンは20日、北海道・札幌ゴルフ倶楽部輪厚コースで最終日を迎え、44歳の内藤寛太郎選手(ロピア)が通算25アンダーで逃げ切り、

プロ転向20年目で悲願のツアー初優勝を飾った。

福島県郡山市出身の内藤選手にとっては、福島県出身者として初めてとなる国内男子ツアー優勝。さらに、通算25アンダーは大会記録を更新する圧巻のスコアとなった。


 

▪️最終組の重圧を跳ね返し、66でフィニッシュ

首位で最終ラウンドを迎えた内藤選手は、初の最終日最終組という舞台でも落ち着いたプレーを披露した。

2番でバーディーを奪うと、4番では2打目をピンそば約2メートルにつけてスコアを伸ばす。さらに5番パー5では、グリーン右からのアプローチをミスして一度はグリーン手前に止まったものの、そこからチップインバーディー。

苦しい場面を好プレーに変え、序盤から着実にリードを広げた。

最終的には8バーディー、2ボギーの「66」。後続との差を保ったまま18番を迎えると、最後まで集中力を切らすことなく、4日間の戦いを締めくくった。

優勝が決まった瞬間、内藤選手の目には涙が浮かんだ。

「今まで本当に苦しかったけど、諦めないでゴルフを続けてきてよかった」

プロとして歩んできた20年間を振り返りながら、待望の初優勝をかみ締めた。

 

▪️尾崎将司選手らの記録を上回る25アンダー

今回の優勝をさらに特別なものにしたのが、大会記録の更新だ。

ANAオープンでは、1994年に尾崎将司選手が記録した20アンダー、2024年に岩崎亜久竜選手が記録した20アンダーが大会記録として残っていた。

内藤選手は最終的に通算25アンダーまでスコアを伸ばし、この記録を5打更新。

44歳での初優勝というだけでなく、大会史に残る数字を刻んだ。

また、44歳123日でのツアー初優勝は、年長者による初優勝としても上位に入る記録となった。

 

▪️転機は3週間前のパター変更

好調なパッティングも、今回の優勝を支えた大きな要因となった。

内藤選手は大会の約3週間前に、オデッセイのゼロトルク設計のパターへ変更。

それまでパッティングでは「引っかけるミスが多く、あまり自信を持ってストロークできていなかった」という悩みを抱えていたという。

新たなパターとの感覚がかみ合い、今大会では2メートル前後のパーパットを何度も沈めるなど、要所でスコアを守った。

首位で迎えた最終ラウンドでも、プレッシャーのかかる場面でパットを決め続けたことが、逃げ切りにつながった。

 

▪️14歳で始めたゴルフ、プロ転向から20年

内藤選手は1982年5月20日、福島県郡山市生まれ。

14歳でゴルフを始め、東北福祉大学を卒業後は栃木県内のゴルフ場で研修生として腕を磨いた。

その後は福島県内のゴルフショップで働きながら練習を続け、2006年にプロ転向。2007年からツアーに本格参戦した。

2008年には下部ツアーの静ヒルズトミーカップで初出場初優勝を記録しているが、国内男子ツアーの頂点に立つまでには、さらに長い年月を要した。

そして44歳、プロ20年目。

長く積み重ねてきた経験と努力が、北海道の舞台で大きな結果として結実した。

 

▪️「諦めない」が44歳オヤジの希望に 初優勝につながった

華々しいキャリアだけではない。

プロ転向から20年。思うような結果が出ない時期も経験しながら、それでも競技を続けてきた内藤選手が、ついに国内男子ツアーの優勝者として名前を刻んだ。

しかも、福島県勢初のツアー優勝、大会記録となる25アンダーという数字まで手にした。

44歳で迎えたキャリア最大の歓喜。

内藤選手が口にした「諦めないでゴルフを続けてきてよかった」という言葉が、その20年間を象徴する優勝となった。