16歳の優波Fairtexに世界が注目 人気急上昇の女子キック界「新星」がタイ名門Fairtexと日本人初の契約

2026.9.10

【優波選手official Instagramより投稿画像 】

15歳でキックボクシング プロデビューしたばかりにもかかわらず、

スピードを生かした攻撃的なファイトスタイルと、

リングを離れた際の親しみやすいキャラクターで注目を集め、

早くも「次代を担う選手」の一人として名前が挙がり始めている。

その勢いを象徴する大きなニュースが飛び込んできた。

優波が9月9日、タイの名門Fairtex Training Centerとアスリート契約を締結したことを発表。日本人として初めて同ジムと正式契約を結び、今後は「優波Fairtex」のリングネームで、「Fairtex/TFG EVOLVE」所属で活動する。

日本でキャリアをスタートさせた16歳が、わずかな期間でタイへ。そして、その先に世界を見据える。

人気が上昇しているだけではない。優波は今、競技者として次のステージへ進もうとしている。


 

▪️15歳のデビュー戦で見せた安定感

優波がファンの視線を集めたきっかけは、今年5月の『KNOCK OUT』だった。

15歳という若さでプロのリングに上がると、試合では年齢を感じさせない躍動感を披露。

顔面前蹴りをはじめ、左右のミドル、右ストレートなどをテンポよく繰り出し、持ち味であるスピードを存分に発揮した。

判定はフルマーク。

プロデビュー戦を勝利で飾っただけでなく、観客の記憶に残る華やかな戦いぶりを見せた。

公開計量では「可愛さ全開で頑張ります。押忍」と笑顔を見せるなど、試合前の表情とリング上でのファイトとのギャップも印象的だった。

キックボクシングでは、強さが人気に直結する。

一方で、長くファンを惹きつける選手には、競技力に加えて「また見たい」と思わせる何かがある。

優波は、その両方を持ち始めている。

 

▪️ジュニア時代から積み上げた実績

もちろん、ここまでの注目は突然生まれたものではない。

優波はジュニア時代から大会で実績を重ねてきた。

2021年には第36回K-1アマチュア全日本大会東日本予選トーナメントBクラス女子3-4年生重量級で優勝。

2023年にはアマチュアキックボクシング全日本選手権女子43kg級を制した。

プロを目標に掲げてからは、アマチュアのリングにも積極的に参戦。

プロデビュー前から防具なしの実戦も数多く経験しており、若いながらも実戦を重ねてきたことが現在のファイトスタイルにつながっている。

さらにタイのジムでの修行も複数回経験。

ウェイトトレーニングにも取り組み、プロとして戦い続けるための身体づくりも進めてきた。

「16歳の有望株」という言葉だけでは、現在の優波を説明しきれない。

長い準備期間を経て、ようやくプロの舞台でその才能が表に出始めたという見方ができる。

 

▪️人気急上昇のタイミングで、Fairtexが世界への扉を開いた

そして今回、その優波にタイから大きなオファーが届いた。

Fairtex Training Centerとのアスリート契約だ。

Fairtexは1975年にオープンしたタイの名門ムエタイジムで、数多くのトップファイターを送り出してきた。

日本のファンにも知られた存在で、ONE Championshipで活躍するスタンプらが所属。

ムエタイだけでなく、キックボクシング、

MMAなど世界各国のファイターが集まる国際的なトレーニング拠点としても知られている。

さらにFairtexは、格闘技用品のブランドとしても世界的に展開している。

1994年からグローブやミットなどのギア販売を開始し、現在では世界中のファイターから支持されるブランドへと成長。『ONE Friday Fights』のメインスポンサーを務めるなど、競技の枠を超えて世界の格闘技シーンに影響力を持つ。

そんなFairtexと、日本人として初めてアスリート契約を結んだのが優波だった。

プロデビューからまだ時間はたっていない。

それでも、国内で注目度を高めている若手選手が、タイの名門と直接つながった意味は大きい。

 

▪️タイでも戦う「優波Fairtex」へ

今回の契約によって、優波の活動範囲は一気に広がる。

日本だけでなく、タイでの試合にも積極的に挑戦する方針だ。

優波自身も、

「日本だけでなくタイでも積極的に試合へ挑戦していきます!」

と意気込みを表明。

さらに、

「夢への第1歩。世界への第1歩。まだまだですが必ず夢を叶えます!」

と、16歳らしい率直さと強い決意を言葉にしている。

すでに8月にはタイの『MAX MUAYTHAI』にも参戦。

結果は判定負けとなったものの、プロ2戦目でタイのリングに上がった経験そのものが、今後のキャリアにとって貴重な財産になる。

勝敗だけではなく、異なる環境、異なるスタイルの選手と戦う経験を積み重ねることで、優波のファイトスタイルがさらに進化する可能性は十分にある。

 

▪️父は現役キックボクサー 英才教育で育った16歳

優波の強さを語るうえで、家族の存在も欠かせない。

父親はキックボクサーの松山翔。

5月10日にはMA日本キックボクシング連盟スーパーウェルター級王座を奪還した現役選手だ。

幼いころからキックボクシングを身近に感じる環境で育った優波は、

競技の技術だけでなく、プロとしてリングに立つことの厳しさも学んできた。

今回の契約発表でも、両親への感謝をつづった。

「こんなすごい経験をさせてくれて、パパ、ママ本当にありがとう。必ず結果で恩返しする」

その言葉からは、世界への挑戦を自分一人のものとは考えていないことが伝わってくる。

 

▪️次は10月23日に後楽園ホール

次に優波が立つのは、日本の格闘技の聖地ともいえる東京・後楽園ホールだ。

10月23日に開催される『MAROOMS presents KNOCK OUT.69』への出場が決定しており、15歳のTSUMUGI BRAVELY(BRAVELY GYM)との対戦が予定されている。

今後、タイでの試合回数の機会が増えれば、

ONE Friday Fightsなど、より大きな舞台への道が開かれることも考えられる。

「優波」という名前が日本で知られるようになった次は、タイへ。

そして、その先には世界がある。

16歳の人気急上昇ファイターが、どこまでその名前の知名度を広げていくのか。