復調見られず・・大谷翔平選手 今季の投手復帰を断念へ 二刀流完走ならず「ほとんどの確率でそれはない」打者として再スタート
【©️Los Angeles Dodgers 】
米大リーグ、ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平選手が、
今季中の投手復帰を断念する見通しを明かした。
大谷選手は7日(日本時間8日)、本拠地ドジャースタジアムで行われたシンシナティ・レッズ戦に「1番・DH」で先発出場。4試合連続欠場から5試合ぶりにスタメンへ復帰したものの、3打数無安打、1四球、2三振という結果に終わった。
試合後、大谷選手は8月17日(同18日)以来、
21日ぶりにドジャースの番記者の報道陣の取材に対応。
今季中の投手復帰について問われると、
「ほとんどの確率でそれはない」と説明した。
今季は打者としてだけでなく、投手としてもマウンドに戻る二刀流への再挑戦が注目されていた。しかし、今季中の投手復帰は厳しい状況となり、
大谷選手自身も「残念でもありますし、それも含めて今年1年の反省点」と語った。
二刀流を最後まで完走できないことへの無念さをにじませながらも、まずは打者としてのコンディション回復を優先し、シーズン終盤へ向かうことになる。
▪️復帰初戦は無安打 連続ノーアーチは64打席に
レッズ戦で大谷選手が対戦したのは、
今季15勝を挙げ、サイ・ヤング賞候補にも名前が挙がる右腕バーンズ。
第1打席は左飛、第2打席は空振り三振。
5回2死三塁で迎えた第3打席も左腕ウィリアムソンの前に空振り三振に倒れた。
7回2死からの第4打席では四球を選び、出塁。復帰戦で安打こそ生まれなかったものの、打席に立つことで実戦感覚を取り戻す一歩となった。
一方、大谷選手の本塁打は8月18日(同19日)の敵地・ロッキーズ戦で30号2ランを放って以降、止まっている。
この試合前まで12試合、60打席連続で本塁打がなく、
今回の4打席を加えて64打席連続ノーアーチとなった。
その間は49打数6安打、打率1割2分2厘、19三振、11四死球、打点0と苦しい数字が続いていた。
それでも本拠地のファンは、
大谷選手が第1打席へ向かう際に大きな歓声を送り、復帰を歓迎。
シーズン終盤を迎える中、ドジャースにとっても大谷選手の状態回復は重要なポイントとなっている。
▪️右腕の状態も影響 休養を経て打者として復帰
大谷選手は2日(同3日)のカージナルス戦で、今季初となる1試合4三振を記録。
その後、3日(同4日)から6日(同7日)まで4試合連続で欠場した。
この間には、スイング後に右腕を気にするようなしぐさを見せる場面もあり、左膝の痛みや右上腕の張り、首周辺の違和感など、身体面での不安も指摘されていた。
5日(同6日)には打撃練習を再開。6日(同7日)のナショナルズ戦では代打での出場に備えるまで状態が回復していた。
そして迎えた7日のレッズ戦で、5試合ぶりにスタメンへ復帰。
打撃結果はまだ本来の状態には届かなかったものの、
再びグラウンドに立ったこと自体が大きな前進となった。
▪️投手復帰は見送りへ 最後のブルペンから時間経過
投手としての大谷選手は、8月28日(同29日)に
ブルペン入りしたのを最後に、
キャッチボールも再開できていない状況が続いている。
そのため、シーズン終盤に投手として復帰する可能性は徐々に低下していた。
今回、大谷選手本人が「ほとんどの確率でそれはない」と語ったことで、
今季の投手復帰は事実上、見送られる方向となった。
大谷選手にとっては、打者と投手の両方でシーズンを戦い抜く
「二刀流の完全復活」を目指した1年だっただけに、
本人が「残念」と語ったことからも、その思いの強さがうかがえる。
ただ、今季の二刀流挑戦がここで終わるわけではない。
投手としての本格的な復帰を見送る一方、打者としてコンディションを整え、ドジャースのシーズン最終盤、そしてポストシーズンへ向けて状態を上げていくことが次のテーマとなる。
▪️ドジャースは5連勝 地区優勝マジックは「8」
チームはレッズに6―3で勝利。
5回に相手の失策をきっかけに逆転すると、
6回にはT・ヘルナンデス選手が3ランを放ってリードを広げた。
これでドジャースは5連勝。
地区優勝へのマジックナンバーも「8」となった。
ワールドシリーズ3連覇を目指すドジャースにとって、
これからはポストシーズンを見据えた戦いが本格化する。
その中心で期待されるのが、もちろん大谷選手だ。
投手として今季中にマウンドへ戻る可能性は大きく後退したが、打者として再び本来の打撃を取り戻すことができれば、チームにとって大きな力となる。
64打席連続ノーアーチという数字も、大谷選手ほどの実績を持つ選手にとっては、
復調への過程で生じる一つの数字に過ぎない。
まずは身体を整え、再び豪快な一発を届けられる状態を取り戻せるか。
【テキスト 瞬刊モッツ編集部】

