カブスのPCAが39号 本拠地熱狂の豪快弾で40号王手 大谷翔平以来の「40―40」へ前進、ナ・リーグMVP争いもさらに激化
【©️Chicago Cubs 】
シカゴ・カブスのピート・クローアームストロング外野手(24)が、
またしても本拠地を沸かせた。
クローアームストロングは9月3日(日本時間4日)、本拠地リグレー・フィールドで行われたミルウォーキー・ブルワーズ戦に「1番・中堅」で先発出場。3回1死一塁で迎えた第2打席、ブルワーズ先発ローガン・ヘンダーソン投手のチェンジアップを捉え、中堅スタンドへ39号2ランを放った。
両軍無得点の均衡を破る一撃。
打球速度は104.3マイル(約167.9キロ)、飛距離413フィート(約126メートル)を記録し、リグレー・フィールドは大きな歓声に包まれた。
この一発でクローアームストロングは今季39本塁打。
自身初となる40本塁打まで、ついにあと1本に迫った。
さらに注目を集めるのが、走力との組み合わせだ。
今季ここまで32盗塁を記録しており、40本塁打に到達すれば「40―40」が視野に入る。MLB史上、40本塁打と40盗塁を同一シーズンに記録した例は極めて少なく、直近で達成したのは2024年の大谷翔平選手。大谷選手は同年、史上初の「50―50」を成し遂げた。
クローアームストロングにとっては、カブス史上初となる「40―40」もかかるシーズン終盤となっている。MLB公式によれば、カブスではクローアームストロングが2025年と2026年の2年連続で「30―30」を達成しており、これはサミー・ソーサ以来となる球団史上2人目の記録だ。
6月以降に急加速 8月だけで14本塁打
今季のクローアームストロングは、シーズン序盤から現在のペースだったわけではない。
5月終了時点では60試合で7本塁打。それが6月以降、一気に長打力を開花させた。
8月には28試合で14本塁打を量産。8月29日のレッズ戦では自身初となる1試合3本塁打を記録するなど、圧倒的な打撃を披露した。
この活躍が評価され、8月のナ・リーグ月間MVPにも選出。6月に続いて今季2度目の受賞となり、カブスの選手が同一シーズンに2度ナ・リーグ月間MVPを獲得する球団史上初の快挙となった。
そして9月最初の本塁打となった今回の39号。
8月29、30日のレッズ戦で5本塁打を放った後、3試合連続でアーチがなかったが、地区首位を走るブルワーズとの重要な4連戦最終戦で再び長打力を発揮した。
▪️比較対象の大谷翔平とのMVP争いにも大きな注目
クローアームストロングの快進撃によって、ナ・リーグMVP争いも一段と熱を帯びている。
最大のライバルとされるのが、ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平選手だ。
大谷選手は2024年、史上初の「50―50」を達成してMVPを受賞。その後もナ・リーグを代表する存在として活躍している。
一方、2026年のクローアームストロングは、中堅手としての守備力に加え、長打力と走力を兼ね備えた総合力で評価を急上昇させている。
MLB公式は8月29日の時点で、クローアームストロングのWARを8.6、大谷選手を6.9と紹介。さらに同日の3本塁打後にはクローアームストロングのWARが9.1まで上昇したとしている。
守備面でも大きな価値を生み出しており、MLB公式によれば、8月29日時点でフィールド・ラン・バリューはメジャー全体1位の24、アウト・アバブ・アベレージ(OAA)は23で2位だった。
単なる本塁打数だけでは測れない総合的な貢献度が、クローアームストロングのMVP候補としての評価を押し上げている。
海外メディアでも大谷選手とのMVP争いは大きなテーマとなっており、40―40を達成すればクローアームストロングのMVP争いに決定的なインパクトを与えるのか、という議論も続いている。
▪️本塁打王争いではシュワバーを追撃
さらに、個人タイトル争いでもクローアームストロングは先頭集団にいる。
39本塁打は、フィラデルフィア・フィリーズのカイル・シュワバーが記録する40本にあと1本。ナ・リーグの本塁打王争いでもトップを射程圏内に捉えている。
8月だけで14本塁打を放った勢いを9月にも持ち込めば、40号到達は時間の問題ともいえる。
そして40号の先にあるのが「40―40」だ。
本塁打王、盗塁、守備、そしてMVP――。
クローアームストロングは現在、複数のタイトル争いに同時に絡む存在となっている。
大谷翔平という現代MLBを象徴する二刀流スターに挑む、24歳の若き中堅手。
39号は、その争いをさらに熱くする一発になった。
2026年シーズン終盤、クローアームストロングが40号、そして40盗塁へ到達するのか。

