吉成名高 若松佑弥らが出陣へ「ONE SAMURAI 3」記者会見で日本格闘技の未来を語る 横浜から世界へ次世代ファイターが集結

2026.8.31

 

9月12日、横浜BUNTAIで開催される

「ONE SAMURAI 3」に向けた記者会見が行われた。

会見は、ONE Championship(ONE)のチャトリ・シットヨートンCEOによる、

おなじみの熱量の高い挨拶からスタート。

日本格闘技の歴史に敬意を表しながら、

現在、そしてこれからの日本格闘技界を担うファイターたちへの期待を語った。

「ONE SAMURAI」シリーズは、日本格闘技の歴史と世界最高峰の舞台をつなぐ大会として、これまでにも数々の注目カードを生み出してきた。

30年前、日本ではK-1やPRIDEといった大会が格闘技ブームを巻き起こした。

そして現在は、U-NEXTでの配信をはじめとする新たな環境が整い、

日本のファイターたちが世界へ挑戦する舞台がさらに広がっている。

チャトリCEOは、こうした大会を支えるパートナーや関係者への感謝を述べ、

日本の次世代ファイターたちが大きな期待を背負って戦える環境を、

この日本でつくっていくことの意義を強調した。

「本物の格闘技を見せる」そんなメッセージが、「ONE SAMURAI」シリーズには込められている。


 

▪️チャトリCEOが語った「日本へのリスペクト」

チャトリCEOは、日本が格闘技の歴史において重要な役割を果たしてきたことにも言及。

修斗やタイガーマスクなど、代表される世界に通用するものが日本から生まれ、世界へ影響を与えてきた格闘技文化に触れ、

「格闘技発祥の地の一つとして、日本に大きなリスペクトを持っている」という思いを示した。

「ONE SAMURAI」は単なる大会シリーズではない。

日本が長い年月をかけて築き上げてきた格闘技の歴史を受け継ぎながら、

現代の世界最高峰へとつなげていく舞台でもある。

その中で今回、横浜BUNTAIに集結する日本人ファイターたちは、

それぞれが大きなテーマを背負っている。

 

▪️地元・横浜で戦う吉成名高「二刀流」で新たな可能性へ

大きな注目を集めたのが、横浜出身の吉成名高選手だ。

自身の地元で開催される「ONE SAMURAI 3」への出場ということもあり、会見でも質問が集中した。

今回はキックボクシングルールでの戦いとなる。

これまでムエタイを中心に輝かしい実績を積み重ねてきた吉成選手にとって、

キックボクシングへの挑戦は新たなステージとなる。

「キックボクシングでどれだけできるのか、自分のポテンシャルを見せたい」

そう語った吉成選手。

キックボクシングの試合そのものへの興味も大きく、練習環境についても「キックだから特別」という考えではなく、必要な技術を吸収する姿勢を見せている。

一方で、ムエタイへのこだわりも失っていない。

ムエタイの技術を意識しながらキックボクシングに対応することで、自らの武器をさらに広げていく考えだ。

まさに「二刀流」。

ムエタイで世界の頂点を極めてきた男が、キックボクシングでもどこまで存在感を示せるのか。

地元・横浜のファンにとっても、特別な一戦になりそうだ。

 

▪️10月には防衛戦も予定 拳のコンディションにも言及

吉成選手は10月にタイトル防衛戦を控えていることから、今回のキックボクシング戦では拳のコンディションについても質問が飛んだ。

キックボクシングではグローブを使用するため、ムエタイとは異なる部分もある。

これまで積み重ねてきた試合数は70戦を超える。

「どれだけ挑戦できるのか楽しみ」

そんな思いを口にしながら、新たな競技への挑戦を楽しんでいる様子を見せた。

長く第一線で戦ってきたからこそできる新たな挑戦。

吉成選手のキャリアにとって、「ONE SAMURAI 3」は

新たなページを開く一戦となる。


 

▪️若松佑弥 再起戦へ 「生きるか死ぬかの戦いをしたい」

もう一人、注目を集めたのが若松佑弥選手だ。

今回の試合は、若松選手にとってカムバック戦。

対戦相手について問われると、若く勢いがあり、ストライキング能力も高い危険な選手だと評価した。

そして、若松選手らしい強烈な意気込みも飛び出した。

「生きるか死ぬかの戦いをしたい」

さらに、

「1分1秒でも早く倒したい」

とKOへの強い意欲を示した。

ベルトを持っているか、持っていないかによって、自分自身の気持ちが大きく変わるわけではない。

それよりも、目の前の相手との戦いにすべてを懸ける。

「エキサイティングな試合をしたい」

そう語る若松選手にとって、今回の一戦は再び世界の舞台へ駆け上がるための重要なステップとなる。

 

▪️常陸飛雄馬 さらなる高みへ「この階級で一番を目指す」

常陸選手も、今回の大会に向けて強い決意を語った。

若く勢いのある選手が次々と台頭する中で、常陸選手はこれまで積み上げてきたキャリアそのものを武器に、さらに上を目指す。

「この階級で自分が一番を目指したい」

そのためにも、今回の試合は絶対に落とせない。

勝利なくして、その先に進むことはできない。

一方、対戦する選手たちからも、ONEの舞台に懸ける思いが相次いで語られた。

「世界最高峰の舞台で戦う」

その目標を胸に、RISEをはじめとする国内団体で経験を積んできた選手たちが、ONEという新たなステージへ挑む。

 

▪️スーブラック「日本に勝ちたい」

海外から参戦するスーブラック選手も、日本での戦いに特別な思いを持っている。

「日本に来るのが夢だった」

そう語り、日本人選手に勝利することへの強い意欲を示した。

ムエタイの高度なテクニックを披露し、日本のファンを魅了したいという。

日本人選手と海外のトップファイターが激突することで、「ONE SAMURAI」ならではの国際色もさらに強まっている。

 

▪️奥脇選手 ONE初出場で本戦契約を狙う

今回がONE初出場となる奥脇選手も、横浜の舞台に向けて気合十分。

強豪がそろう大会であることを認めながらも、

「契約を勝ち取りたい」

「ボーナスを取りたい」

そして、

「本戦契約を取りたい」

と明確な目標を掲げた。

一つの試合が、その後のキャリアを大きく変える可能性がある。

ONEという世界規模の舞台だからこそ、今回の「ONE SAMURAI 3」は新たなスター誕生の場にもなりそうだ。

 

▪️箕輪選手、ストロー級で実力を証明へ

箕輪選手も、ストロー級で自身の実力を示すことを誓った。

世界のトップが集まるONEで、自分がどこまで通用するのか。

その答えをリングで証明するための一戦となる。

そして宮沢選手は、パンクラス王者としてONE初参戦。

国内トップ団体の王者が、世界最高峰の舞台でどのようなパフォーマンスを見せるのかにも注目が集まる。

 

▪️吉成名高に質問が集中「何試合勝てばタイトル戦?」

会見の後半、メディアから吉成選手への質問は特に集中した。

最大の焦点となったのは、今後のキックボクシングでのタイトル戦への道筋だ。

今回の試合を含め、キックボクシングで何試合ほど勝利を重ねればタイトル挑戦にたどり着くのか。

あるいは、これまでのムエタイでの実績を考慮し、いわゆる「飛び級」ともいえるマッチメイクが組まれる可能性はあるのか。

世界王者として圧倒的な実績を積み上げてきた吉成選手だからこそ、今後のONEでのキックボクシング戦線は大きな注目ポイントになる。

今回の「ONE SAMURAI 3」は、その第一歩。

横浜での一戦が、吉成選手の新たな物語の始まりになる可能性は十分にある。