2027年 W杯バスケットの米国代表はどうなる? エドワーズ、テイタム、カニングハム、フラッグら“新世代”が中心か 米国で高まる期待

2026.8.29

2027年8月27日から9月12日までカタールで開催されるFIBAバスケットボール・ワールドカップ。大会まで約1年となった現在、世界中のバスケットボールファンが注目しているのが、圧倒的な選手層を誇るアメリカ代表の顔ぶれだ。


 

2024年パリ五輪では、

  • レブロン・ジェームズ
  • ステフィン・カリー
  • ケビン・デュラント

歴代屈指のスーパースターが集結し、見事に金メダルを獲得した。

しかし、来年の2027年W杯ではチームの姿が大きく変わる可能性が高い。

 

米国メディアではすでに、2028年ロサンゼルス五輪を見据えた

新世代のスター候補が数多く取り上げられており、その中心にいるのが

  • アンソニー・エドワーズ
  • ジェイソン・テイタム
  • ケイド・カニングハム
  • クーパー・フラッグ
  • パオロ・バンケロ

が候補となる。

 

▪️次のアメリカ代表の顔は最有力はエドワーズ

現時点で最も「次のTeam USAの顔」に近い存在が、ミネソタ・ティンバーウルブズのアンソニー・エドワーズだろう。

エドワーズは2023年のW杯でも米国代表としてプレーし、その大会をきっかけに国際舞台での存在感を一気に高めた。

USAバスケットボール関係者からも、2023年W杯を経てエドワーズやタイリース・ハリバートンの評価が大きく上昇したことが指摘されている。

さらに米国のNBA関係者を対象とした2025年のESPN調査では、「5年後に最も優れた米国人選手になるのは誰か」という問いにエドワーズが最多票を獲得。

クーパー・フラッグ、ジェイソン・テイタム、パオロ・バンケロらを上回った。

2027年大会では単なる若手スターではなく、

チームUSAを引っ張るエース候補として見られる可能性が高い。

 

▪️テイタムは“新世代”と“経験”をつなぐ存在

ボストン・セルティックスのジェイソン・テイタムも、2027年代表では非常に重要な存在になりそうだ。

2024年パリ五輪では出場機会が限られたが、2028年ロサンゼルス五輪を見据えた米国代表の予想では、テイタムは繰り返し有力候補として名前が挙がっている。

ESPNの2028年五輪予想でも、テイタムとフラッグはフォワードの中心候補として評価されている。

テイタムの魅力は、単純な得点力だけではない。

サイズがあり、ボールを持ってプレーでき、守備でも複数ポジションに対応できる。

FIBAではNBAよりもコートが狭く、フィジカルな守備やリバウンドの重要性が増すため、こうした万能型の選手は非常に価値が高い。

エドワーズが攻撃の中心になるとすれば、テイタムはチーム全体を安定させる存在になりそうだ。

 

▪️カニングハムの評価が急上昇

もう一人、米国で評価を大きく高めているのが

デトロイト・ピストンズのケイド・カニングハムだ。

6フィート6インチのサイズを持つ大型ガードで、得点だけでなくゲームメークにも優れる。

2026年2月のESPNによるTeam USAの次期サイクルに関する報道でも、

カニングハムは有力候補として取り上げられている。

特に注目されるのが、ガードでありながらサイズを生かしてウイングにも対応できる点だ。

もしエドワーズ、カニングハム、テイタムという3人を同時に起用できれば、アメリカは非常にサイズのあるバックコート~ウイング陣を形成できる。

これは国際大会で大きな武器になりそうだ。

 

▪️最大の注目株はクーパー・フラッグ

そして2027年代表を語る上で外せないのが、クーパー・フラッグだ。

2025年にNBA入りしたフラッグは、米国バスケットボール界で早くから将来のスーパースター候補として評価されてきた。

米国メディアでは、フラッグが将来的にMVP級の選手になる可能性についても盛んに議論されている。

一方で、2026年時点ではまだキャリアの初期段階。2027年W杯までにNBAでどこまで成長するかが最大のポイントになる。

それでも、2028年五輪の予想ではすでにフラッグを中心候補に置く米メディアが複数存在する。

もしNBAでオールスター級まで一気に成長すれば、2027年W杯では「若手枠」ではなく、主力の一人としてカウントされる可能性も十分にある。

 

▪️パオロ・バンケロは“国際大会経験”が強み

オーランド・マジックのパオロ・バンケロも重要な候補だ。

バンケロはすでに2023年W杯を経験しており、FIBAの舞台が初めてではない。

2023年大会では米国代表としてプレーし、チームは4位に終わった。

当時は若手としての起用だったが、その経験は大きい。

元米国代表指揮官のスティーブ・カーも、バンケロのフィジカルとスキル、FIBAのスタイルへの適性を高く評価しており、2028年五輪代表入りの可能性についても強い期待を示していた。

2027年には、2023年当時とは比較にならないほど成長した状態で代表候補に入っている可能性がある。

 

▪️センター争いは最大のポイント

一方で、2027年代表を考える際に最大の問題になりそうなのがセンターだ。

アメリカには、オクラホマシティ・サンダーのチェット・ホルムグレン、マイアミ・ヒートのバム・アデバヨ、デトロイト・ピストンズのジェイレン・デューレンなど、

候補者は豊富にいる。

2027年W杯、さらに2028年五輪を見据えた米国代表候補として、

ホルムグレンやデューレンも米メディアで名前が挙がっている。

特にホルムグレンは、サイズだけではなく外からシュートを打てること、

ブロック能力、機動力を兼ね備えている。

一方、アデバヨはすでに代表経験が豊富で、2024年五輪金メダルメンバーでもある。

FIBAのフィジカルなゲームを考えれば、若手のホルムグレンと経験豊富なアデバヨのどちらを重視するかは、代表チームの大きなテーマになりそうだ。

 

▪️現段階で予想する「2027年Team USA」

現時点での選手の評価、年齢、代表経験、2028年五輪までの流れを考慮すると、あくまで現段階の予想では次のような12人が候補になってくる。

【2027年W杯・現時点の予想】

PG

ケイド・カニングハム

タイリース・ハリバートン

SG

アンソニー・エドワーズ

デビン・ブッカー

SF

ジェイソン・テイタム

 ジェイレン・ウィリアムズ

クーパー・フラッグ

PF

パオロ・バンケロ

スコッティ・バーンズ

C

バム・アデバヨ

チェット・ホルムグレン

ジェイレン・デューレン

もちろん、これは現時点での予想に過ぎない。

NBAでは1年あれば選手の評価も勢力図も大きく変わるため、

2027年夏までに新たなスターが台頭する可能性も十分にある。

 

▪️デュラント、レブロン、カリーはどうなる?

一方で、2024年パリ五輪を戦ったベテラン勢を完全に候補から外すこともできない。

特にケビン・デュラントは、2028年ロサンゼルス五輪への出場意向を示していると報じられており、2027年以降も代表チームとの関係が続く可能性がある。

ただし、2027年W杯は2028年五輪の1年前。

そのため、アメリカが2027年大会を「若手中心の実戦経験の場」と位置づける可能性は十分にある。

レブロン・ジェームズについても、2028年五輪への出場可能性が完全に消えたわけではないものの、2027年W杯時点では年齢的にも大きなハードルになる。

現段階では、ベテランを中心に据えるより、

新世代を中心にチームを構築する可能性の方が高いと見るのが自然だろう。

 

▪️そして指揮官はエリック・スポールストラ

2027年、2028年の米国代表を考える上でもう一つ重要なのが、エリック・スポールストラの存在だ。

スポールストラは2027年W杯と2028年ロサンゼルス五輪に向けた米国男子代表の指揮官に選ばれたと報じられている。APは、スポールストラがパリ五輪でも米国代表のスタッフを務めていたことを伝えている。

NBAで長年マイアミ・ヒートを率いてきたスポールストラは、複数ポジションを守れる選手を組み合わせ、相手に応じて戦術を変える能力に定評がある。

そのため、2027年のTeam USAは「スターを12人並べる」というよりも、FIBAで勝つために役割を明確にしたチームになる可能性がある。

 

▪️2023年W杯の4位から再び世界一へ

アメリカにとって2027年W杯は、単なる五輪への通過点ではない。

2023年大会では、米国はアンソニー・エドワーズやバンケロ、ハリバートンら若いスターを中心に戦ったものの、準決勝でドイツに敗れ、最終的に4位だった。

その悔しさを経験した世代が、今度はチームの中心になる。

エドワーズ、テイタム、カニングハム、フラッグ、バンケロ、ホルムグレン――。

ここにアデバヨやブッカー、ハリバートンらの経験が加われば、2023年とは全く違う完成度のチームになる可能性がある。

そして何より面白いのが、2027年W杯のメンバーが、そのまま2028年ロサンゼルス五輪の「新生Team USA」の土台になる可能性が高いことだ。

 

▪️「最強世代」の始まりになるか

2024年パリ五輪で見せたアメリカの強さは、レブロン、カリー、デュラントという歴史的スターの存在が大きかった。

しかし、その3人が代表の中心から離れたとしても、アメリカには次の世代が控えている。

エドワーズはすでに世界のトップクラス。

テイタムはNBAの実績を積み重ね、

カニングハムは大型ガードとして存在感を増している。

さらにフラッグ、バンケロ、ホルムグレンらの成長次第では、

2027年のTeam USAは「世代交代したチーム」ではなく、

新しい黄金時代のスタート地点になる可能性もある。

 

2027年W杯まで、残された時間は約1年。

世界中のバスケットボールファンにとって、これから始まるNBAシーズンそのものが、Team USAのメンバー選考を占う“予選”になりそうだ。

果たしてカタールのコートに立つ12人は誰なのか。

そしてエドワーズを中心とした新生アメリカ代表は、

2023年大会で逃した世界一の座を取り戻すことができるのか。

2027年W杯は、アメリカバスケットボール界にとって

「レジェンドの時代」から「新世代の時代」へ移り変わる転換期となる。