ROAD TO UFC=福田万智選手が1-2の判定で準決勝敗退 メン・ボーの徹底した対策に苦しむも大健闘
【©️UFC】
Road To UFCシーズン5女子ストロー級準決勝で、
福田万智選手がメン・ボー選手に1-2の判定で惜敗。
勝利まであと一歩に迫ったが、ボー選手の巧みな試合運びと
徹底した対策に攻撃を封じられ、決勝進出を逃した。
格闘技イベント「Road To UFC アジア」が
28日、中国・上海のオリエンタル・スポーツセンターで開催され、
Road To UFCシーズン5女子ストロー級準決勝で、現DEEP JEWELSストロー級王者の福田万智選手(23=フリー)がメン・ボー選手(30=中国)と対戦。
福田選手は1回戦でアネーリャ・トクトゴノヴァ選手(キルギス)に2R・TKO勝ち。
勢いそのままに決勝進出を狙ったが、
準決勝では経験豊富なボー選手の巧みなゲームプランに苦しめられた。
■序盤は福田選手が積極的に仕掛ける
試合序盤から福田選手は前に出てプレッシャーをかけ、積極的に攻撃を仕掛けていった。
しかし、ボー選手は福田選手の攻撃を真正面から受け止めるのではなく、距離を巧みにコントロール。福田選手がパンチを打ち込もうとすると、素早く距離を外して空振りを誘うなど、攻撃の威力を十分に発揮させない展開へと持ち込んだ。
さらにローキックを的確に当て、福田選手の前進をけん制。
福田選手が得意とする「前に出て攻める展開」を徐々に封じていった。
■柔道を生かしたテイクダウンも徹底的に警戒
それでも福田選手は、柔道をバックボーンとする強みを見せる。
1R終了間際には組みの展開から豪快なテイクダウンを奪取。
スタンドだけではなく、組みを織り交ぜることで試合の流れを変えようとした。
ところが、ボー選手は2R以降、福田選手のテイクダウンを強く警戒。
福田選手が同じ形から仕掛けようとしても、簡単には倒されないように対応し、
1Rに決まったテイクダウンを、その後は徹底して封じ込めた。
福田選手が得意とする柔道ベースの組みの攻撃が機能しにくくなると、試合は次第にボー選手のペースへ。グラウンドでもバックポジションを奪われる場面があり、最後まで主導権を奪い返すことができなかった。
■わずか1票差の判定 最後まで勝負は接戦
結果は3人のジャッジのうち2人がボー選手、1人が福田選手を支持する1-2のスプリット判定。
一方的に攻め込まれたわけではなく、福田選手の積極性やテイクダウンを評価するジャッジもいた。
それだけに、福田選手にとってはあと一歩の惜しい敗戦となった。
ボー選手は福田選手のストロングポイントを序盤から見極め、距離を外して打撃を空振りさせ、ローキックで前進を止め、さらにテイクダウンを警戒するという対応を徹底。
福田選手の武器を一つずつ封じていく試合運びが、勝敗を分けるポイントとなった。
■異色のキャリアで世界の舞台へ
福田選手は柔道からMMAへ転向した格闘家で、RIZINへの憧れを胸に競技を続けてきた。
今年初めにRoad To UFCへの参戦を打診されると、急きょ出場を決断。
1回戦ではトクトゴノヴァ選手を2R・TKOで下し、一気に注目を集めた。
また、Netflixの恋愛リアリティーショー『ラヴ上等』シリーズへの出演を熱望するなど、格闘技だけにとどまらない個性的なキャラクターも持つ。
今回、決勝進出はならなかったものの、世界最高峰UFCへの登竜門とされる
Road To UFCで準決勝まで勝ち上がったことは、大きな経験となった。
わずか1の差での敗戦・・・。
それでも、世界レベルの選手を相手に自らの武器をぶつけ、
相手に徹底的な対策を取らせたことは、福田選手の成長を示す試合でもあった。
この経験を糧に、柔道を生かした組み技に加えて、
相手の対策を上回る新たな武器を身につければ、
さらに大きな舞台への道は開けてくる。
23歳の福田選手にとって、今回の準決勝は終着点ではない。
世界を舞台に戦った経験を次につなげ、さらなる飛躍が期待される。


