高校入学時の身長に驚き! NBA王者ジェイレン・ウィリアムズが日本の子どもたちへ伝えた「成長の途中で諦めない」というメッセージ
“小さなガード”からNBAチャンピオンへ
自らの経験を重ねて語った成長のヒント
NBAの舞台で頂点に立った選手も、最初から誰もが恵まれた体格を持っていたわけではない。
2024-25シーズン、オクラホマシティ・サンダーの一員としてNBA制覇を成し遂げたジェイレン・ウィリアムズが8月25日、アディダスの来日イベントに登場した。
現在は196センチのサイズを誇り、NBAオールスターにも選出されるなど、リーグを代表する若手スターの一人として存在感を高めているウィリアムズ。しかし、バスケットボール人生を振り返れば、学生時代の彼は現在の姿からは想像できないほど、“サイズ”という面で大きなアドバンテージを持つ選手ではなかった。
会場で子どもから寄せられた「身長が低いことでうまくいかないとき、どうすれば自分を信じられるのか」という質問に対し、NBA王者は自身の経験を重ねながら、未来あるバスケットボール少年たちへ力強い言葉を送った。
▪️高校入学時は約170センチ 成長期がかなり遅かったポイントガードとして磨いた技術
サンダーの公式情報などによると、ウィリアムズは高校入学時、身長約170センチだったという。
高校卒業時でも約183センチ。現在の196センチという数字と比較すれば、その後の成長がいかに大きなものだったかが分かる。
当時のウィリアムズはポイントガードとしてプレーし、そのポジションで大学からも注目を集めていた。サンタクララ大学へ進学した後、さらに身長が伸び、現在のような大型ウイングへと成長していく。
ただし、身体が大きくなったからといって、それまで培ってきたものを手放したわけではない。
小柄なガードとして身につけたボールハンドリング、判断力、相手との距離感、そして機敏な身のこなし。それらのスキルは、身長が伸びた後もウィリアムズのプレースタイルを支える重要な武器となった。
つまり、当時は「小さいこと」だったものが、成長した後には他の大型選手との差別化につながったとも言える。
▪️「自分の強みにフォーカスするべき」
イベントで身長について質問されたウィリアムズは、自分自身の考えを率直に語った。
身長や体格など、自分ではすぐに変えられない部分ばかりを見るのではなく、自分が持っている強みを見つけ、そこを伸ばしていくことの大切さを伝えた。
バスケットボールは身長が注目されやすいスポーツだ。しかし、実際のコートではスピード、技術、判断力、シュート力、ディフェンス、コミュニケーション能力など、さまざまな能力が求められる。
そしてウィリアムズ自身も、成長期の途中ではポイントガードとしてプレーしながら、自分にできることを一つずつ積み重ねてきた。
大学時代にはディフェンス面でも存在感を発揮。出場機会をつかみ、相手の中心選手を守る役割も担うようになった。
今回のイベントでも、子どもたちに対して「ディフェンスができれば、プレーするチャンスを得られる」という趣旨のメッセージを送った。
華やかな得点やダンクだけが、選手としての価値を決めるわけではない。
チームのために守ること。相手のエースを止めること。誰よりも努力を続けること――。そうした積み重ねが、自分の居場所をつくることにつながっていく。
▪️「人には2つのタイプがいる」壁にぶつかったとき、何を選ぶのか
さらにウィリアムズは、思い通りにいかないときの向き合い方についても、自身の考えを語った。
人生やスポーツの中では、努力をしてもすぐに結果が出ないことがある。試合に出られない、シュートが入らない、周囲と比べて自分だけが成長していないように感じる――。
そんなとき、人はそこで気持ちを閉ざすこともできる。
一方で、今の自分に何が足りないのかを考え、次に進むための方法を探すこともできる。
ウィリアムズが伝えたのは、まさに後者を選び続けることの重要性だった。
うまくいかない出来事だけに目を向けるのではなく、その中にある成長のきっかけや、自分が前に進むためのヒントを見つけていく。
NBAチャンピオンという現在の姿だけを見れば、順風満帆なキャリアに映るかもしれない。しかし、その背景には、まだ身長が170センチほどだった頃から積み重ねてきた技術と努力、そして自分自身の状況と向き合い続けてきた時間がある。
▪️3度目の来日 次世代へ直接伝えるNBAの経験
今回が3度目の来日となるウィリアムズは、翌26日、U12世代とU18世代を対象とした「Jalen Williams Japan Tour 2026 SPECIAL CLINIC」に参加する予定だ。
昨年に続き、日本の子どもたちと直接交流し、自身がNBAにたどり着くまでに培ってきた経験や技術を伝える。
今、身長が低いことに悩んでいる選手がいるかもしれない。
思うように試合に出られず、自分の才能に疑問を感じている選手もいるだろう。
しかし、ジェイレン・ウィリアムズの歩みは、成長の途中で自分の可能性を決めつける必要はないことを示している。
約170センチだった高校入学時から、
NBA優勝を経験する196センチのオールスター選手へ。
もちろん、誰もが同じように身長を伸ばすわけではない。
それでも、自分の現在地だけで未来を判断せず、
その時々でできることを磨き続けるという姿勢は、
すべての若い選手に共通するメッセージだ。

