佐々木朗希投手 標高1600メートルの“打者天国”で堂々5回2失点6K 最速161.4キロ ドジャースの看板を背負う右腕が見せた確かな結果
米大リーグ、ロサンゼルス・ドジャースの佐々木朗希選手が19日(日本時間20日)、敵地デンバーで行われたロッキーズ戦に先発。5回を99球、7安打2失点、6奪三振にまとめ、標高約1600メートルの“打者天国”として知られるクアーズ・フィールドで堂々たる投球を披露した。
直球の最速は100.3マイル(約161.4キロ)。持ち味である力強い速球に加え、変化球を巧みに織り交ぜながら、難しい環境の中でも粘り強くアウトを積み重ねた。
初回は初球から8球連続で変化球を選択。相手打線のタイミングを巧みに外し、独特の組み立てで主導権を握った。
3回までは毎回走者を背負う展開となったものの、要所で三振を奪うなど、得点を許さない投球を継続。走者を置いても崩れない精神力と修正力は、ドジャースが期待を寄せる若き右腕の大きな魅力だ。
4回には1死二、三塁の場面で左翼への飛球が二塁打となり、2点を失った。だが、この打球は左翼手T・ヘルナンデス選手が目測を誤ったことによるもので、佐々木選手自身は打者を打ち取った当たりだった。
不運な形で先制を許した後も、佐々木選手は投球を乱さなかった。5回には2死から走者を許しながらも、最後まで粘り抜いて無失点。厳しい環境下でも最後まで役割を果たし、チームのリードを守った。
この日の舞台となったクアーズ・フィールドは、標高約1600メートルに位置することで知られる。気圧が低く空気抵抗が少ないため、打球が飛びやすく、投手にとっては極めて難しい球場の一つだ。変化球も通常より変化しにくいとされ、投手には高度な対応力が求められる。
佐々木選手は今回の登板に向け、過去2試合ではベンチ入りせず、ロサンゼルスで調整。高地での登板を見据えてコンディションを整え、この日は初めて敵地の球場に姿を見せてマウンドに立った。
それだけに、最速161.4キロを記録し、5回6奪三振、2失点にまとめた内容は大きい。
7安打を浴びながらも、決定的な場面で三振を奪い、最後まで試合を壊さなかった。数字だけでは見えにくい難しさを伴うマウンドで、佐々木選手は確かな存在感を示した。
ドジャースという世界屈指の名門球団のユニホームをまとい、常に大きな期待を背負う佐々木選手。24歳の右腕にとって、ひとつひとつの登板がメジャーの舞台での経験となり、その経験が確実に投球の幅へとつながっている。
1600メートルの高地、空気抵抗の少ない“打者天国”、そして最速161.4キロ。
難条件が重なった一戦でも、佐々木選手は持ち前の剛速球と多彩な変化球を武器に5回を投げ切った。


