RIZIN.54=伊藤裕樹選手が2Rに無酸素打撃の連打でTKO勝利 計量オーバーのダゲスタン戦士を撃破 大みそかの王座戦を要求「神龍、首洗って待っとけ」

2026.8.11

 

 

RIZINフライ級の伊藤裕樹選手(29=ネックススポーツ)が、

強烈な勝利でタイトル戦線に名乗りを上げた。

8月11日、東京・TOYOTA ARENA TOKYOで開催された「RIZIN.54」。第6試合のRIZIN MMAルール、5分3R・57.0キロ契約で、伊藤選手がアリベク・ガジャマトフ選手(25=ダゲスタン共和国)を2R・3分50秒、TKOで撃破した。

この一戦は、前日の計量から波乱含みだった。

ガジャマトフ選手が契約体重の57.0キロを1.75キロオーバー。

通常とは異なる条件での試合となったが、伊藤選手は動じることなく、

最後まで攻撃を続けた。


 

▪️序盤の苦しい時間を耐え 2Rに一気に勝負を決める

試合開始から、両者の持ち味がぶつかり合った。

ストライキングを得意とする両者は、スタンドで激しく距離を取り合いながら、鋭いパンチを交換。伊藤選手は1R、ガジャマトフ選手の右フックを受けてバランスを崩す場面もあった。

さらにグラウンドでは、4の字ロックを仕掛けられるなど、守勢に回る時間もあった。

それでも伊藤選手は冷静だった。

相手の攻撃をしのいで脱出すると、徐々に試合の流れを引き戻していく。

そして2R。

ガジャマトフ選手の動きに陰りが見え始めると、伊藤選手が攻勢を強めた。

アナコンダチョークを仕掛けるなど、スタンドだけに頼らない攻撃を織り交ぜ、相手の体力を削っていく。

最後はスタンドに戻ると、コーナーへ追い込んでパンチを連打。

怒涛のラッシュでレフェリーストップを呼び込み、2R・3分50秒でTKO勝利を決めた。

 

▪勝利直後に大みそかのタイトル王座戦を要求

勝利の余韻が残るリング上で、伊藤選手は早くも次のターゲットを見据えた。

リングサイドの榊原信行CEOに向かって、

「榊原さん、どこにいますか? KOしました!」

と呼びかける。

小劇を目の当たりにして笑顔を見せる榊原CEOの姿を確認すると、

さらに言葉を続けた。

「神龍(誠)、首洗って待っとけ」

現在のRIZINフライ級王者、神龍誠選手を意識したメッセージだ。

伊藤選手が求めたのは、大みそかのタイトル戦。

今回の勝利を次なる挑戦につなげる意思を、リング上ではっきりと示した。

 

▪️1.75キロの計量オーバーを乗り越えた一戦

今回の試合を語るうえで、計量問題は外せない。

ガジャマトフ選手は前日計量で、57.0キロの契約体重に対して1.75キロオーバー。

そのため、試合は通常とは異なるノーコンテストルールで実施された。

伊藤選手が勝利した場合のみ、公式記録として認定されるという条件だった。

相手が規定体重をクリアできなかったことで、試合前から難しい条件を背負うことになった伊藤選手。

しかし、リングに上がれば言い訳はしない。

1Rにはピンチを迎えながらも冷静に脱出し、2Rには試合の主導権を掌握。最後は強烈なパンチの連打で勝負を終わらせた。

結果だけでなく、苦しい局面を乗り越えて試合を決め切ったことも、今回の勝利の大きな意味となった。