『ONE SAMURAI-2- 』メインカード 野杁正明選手「彼を倒して勝つ」 リウ・メンヤンとの因縁に決着へ 再起を懸けたONEフェザー級トーナメント初戦
8月8日に東京・EBARA WAVE アリーナおおたで開催される『ONE SAMURAI 2』を前に、6日、都内で試合前記者会見が行われた。ONEフェザー級キックボクシングトーナメント準々決勝でリウ・メンヤン選手とのリベンジマッチに臨む野杁正明選手は、
「彼を倒して勝つ」と完全決着への思いを明かす一方、準決勝の可能性については「今は全く考えていない。目の前の選手を倒すだけ」と語り、目前の一戦だけを見据える姿勢を強調した。
ONEフェザー級キックボクシングトーナメントが開幕する。
全3大会で争われるこのトーナメントには、日本を代表するファイターと世界各国の強豪が集結。
その初戦で野杁選手が迎える相手は、中国のリウ・メンヤン選手。
両者は2024年12月に初対戦し、リウ選手がダウンを奪って判定勝ちを収めた。
野杁選手にとって今回は雪辱を懸けたリベンジマッチとなる。
6日に行われた記者会見で野杁選手は、
当時の敗戦が自身のキャリアに与えた大きな影響を率直に語った。
「リウ選手に負けた時は人生で初めて2連敗して、正直引退しようと思っていました」
日本キックボクシング界のトップとして長年第一線を走り続けてきた野杁選手にとって、その敗戦は競技人生を見つめ直すほどの大きな挫折だったという。
しかし、その経験が新たな原動力になった。
さらに会見後の囲み取材では、勝利の形についても踏み込み、
「彼を倒して勝つ」とKOも視野に入れた完全決着への強い意志を示した。
一方で、勝利した場合には準決勝で海人選手とモハメド・シアサラニ選手の勝者と対戦する可能性があるが、その先については一切意識していないという。
「今は全く考えていないです。目の前のリウ選手を倒すだけ。タイミングが合えば、その先のことを考えます」
囲み取材では海人選手も隣で取材を受けていたが、
野杁選手が対戦の可能性について踏み込んだ発言をすることはなかった。
そのやり取りを受け、海人選手も「同じです」とコメント。
両者とも準決勝を意識した駆け引きではなく、まずは目前の初戦に集中する考えを示し、日本トップファイターらしい冷静な姿勢を見せた。
リウ選手はコメントで
「1回目に勝つことができたので、2回目も必ず勝ちます」と自信をのぞかせた。
さらに、「日本には武士道精神がありますが、中国にも武道精神があります。中国の選手は絶対に負けてはいけないという気持ちで臨みます」と語り、
国を代表する覚悟をにじませた。
記者会見では互いに挑発的な言葉を交わすことはなかった。
野杁選手にとって今大会は、単なるリベンジマッチではない。
一度は引退を考えるほどの挫折を経験しながらも再び世界の頂点を目指す、
その再出発の舞台でもある。
「結果」と「内容」の両方で前回の敗戦を払拭し、自らの進化を証明できるのか。
世界王座挑戦への道を切り開く重要な一戦となる。
【文:高須基一朗】




