堤麗斗選手が無敗メキシカンを2回TKO撃破 圧巻3度ダウンでプロ5連勝、世界挑戦へ大きく前進
【©️The Ring magazine】
ボクシングのWBAフェザー級14位・堤麗斗選手(23=志成)が25日(日本時間26日)、サウジアラビア・ジッダで行われた129ポンド(約58.5キロ)契約10回戦に臨み、プロ20戦無敗(18勝18KO、2分け)だったアルビーノ・エレーラ(30=メキシコ)を2回28秒TKOで撃破した。プロデビューから無傷の5連勝(4KO)を飾るとともに、
世界挑戦へ向けて大きな一歩を踏み出した。
約7カ月ぶりの実戦となった堤だったが、ブランクを感じさせる場面は一切なかった。
試合開始直後から鋭いジャブを上下に散らして主導権を掌握。
テンポの速い攻撃でエレーラにプレッシャーをかけ続けると、初回終盤には強烈なボディーブローでダメージを与え、一気に勝負へ出る。左フック、さらに右アッパーを立て続けに決め、無敗を誇ったメキシカンから2度のダウンを奪い、会場を沸かせた。
何とか立ち上がり第2ラウンドを迎えたエレーラは反撃を試みたが、堤選手は冷静さを失わず迎え撃つ。激しい打ち合いの中でタイミングを見極めると、カウンターの左ストレートを鮮やかにヒット。強烈な一撃を受けたエレーラはその場に崩れ落ち、レフェリーは即座に試合をストップした。わずか3分28秒の間に3度のダウンを奪う圧巻のパフォーマンスで、世界ランキング上位進出を強く印象づけた。
今回の勝利は、単なる白星以上の価値を持つ。
エレーラは20戦無敗という戦績を誇り、タフさに定評のあるメキシコ人ファイター。
その相手を一方的な内容で退けたことで、
堤選手の評価はさらに高まることになる。
堤選手はアマチュア時代に世界ユース王者に輝くなど、日本ボクシング界屈指の逸材として注目を集めてきた。プロ転向発表後には、サウジアラビア総合娯楽庁のトゥルキ・アルシェイク長官がオーナーを務める米ボクシング専門誌『The Ring』と
アンバサダー契約を締結。
プロ転向後の5試合すべてを海外で戦うという異例のキャリアを歩み、
日本国内以上に海外ボクシング界から高い期待を寄せられている。
兄の堤駿斗選手(志成)も14日にWBAスーパーフェザー級挑戦者決定戦を制し、年内の世界挑戦が有力視されている。兄弟そろって世界戦線へ歩みを進める中、
今回の快勝によって麗斗選手もランキング上昇が確実視され、
世界挑戦への機運はさらに高まった。

