悲願の王座奪取か!? メキシコ王者の初防衛か!? 末松晄選手とベロニカ・ロドリゲス選手が語る「K-1 DONTAKU」決戦への覚悟

2026.7.11

7月20日、福岡・マリンメッセ福岡B館で開催される『ECO信頼サービス株式会社 PRESENTS K-1 DONTAKU 2026』で、K-1 WORLD GP女子アトム級タイトルマッチが行われる。

王者としてリングに立つのは、今年2月に松谷綺選手を破り、メキシコ人初のK-1王者となったベロニカ・ロドリゲス選手(メキシコ/Thai Rooster Team)。挑戦者は、これまで2度タイトル獲得まであと一歩に迫りながら届かなかった末松晄選手(K.I.K team BLADE)だ。

悲願の戴冠を目指す挑戦者と、王者として初防衛に臨むチャンピオン。それぞれのインタビューからは、互いへのリスペクトと揺るぎない自信が伝わってきた。


 

▪️「タイトルのために準備を続けてきた」

末松選手にとって、今回が3度目のK-1王座挑戦となる。

2025年2月の女子アトム級王座決定トーナメントでは決勝で松谷綺選手に敗れ、同年9月のタイトルマッチでも惜敗。あと一歩届かなかった悔しさを胸に、この約1年間は常に王座奪取だけを見据えて鍛錬を積み重ねてきた。

今回、挑戦のチャンスが巡ってきたことについて、末松選手は「ようやく来たという気持ちでした」と振り返る一方で、「今の状況なら、自分が挑戦するのが一番ふさわしいと思っていました」と率直な胸の内も明かした。

ベロニカ・ロドリゲス選手が松谷綺選手から王座を奪取した試合も、冷静に分析している。

「パンチの強さと前へ出る圧力は印象的でした。ただ、自分とは噛み合うタイプだと思っています。打ち合うこともできますが、自分の距離とペースで試合を支配したい。当てさせずに当てる技術を見せたいですね」

この一年で取り組んできたのは、派手な技術ではなく、体重移動や足の運びといった基礎の徹底だった。

「細かい部分を何度も修正してきました。スピードを生かしながらパワーも乗せられるようになり、自信はどんどん大きくなっています」

現在、女子アトム級のベルトは海外選手の手に渡っている。

その状況についても、末松選手は「日本にベルトを取り戻したい」という強い使命感を口にした。

「日本人選手みんなでK-1を盛り上げたい。そのためにも、自分が王者になりたいと思っています」

最大の武器として挙げたのは、自身最大の持ち味でもあるスピードだ。

「スピードでは優位に立てると思っています。当てさせず、自分の攻撃だけをしっかり当てる試合をしたいです」

今回は地元・福岡で迎えるタイトルマッチでもある。

「応援してくださる皆さんに、ベルトを巻く姿を見せたいです。大会第1部のメインとして、会場を盛り上げる熱い試合をしたいと思っています」

▪️メキシコ初のK-1王者が背負う誇り

迎え撃つベロニカ・ロドリゲス選手も、王者としての責任を強く意識している。

今年2月、松谷綺選手との激闘を制し、メキシコ人初となるK-1王座を獲得。母国でも大きな反響があり、とりわけ一人息子の言葉が心に残っているという。

「息子が『僕のママは日本のチャンピオンなんだ』と誇らしそうに話してくれたことが、本当にうれしかったです」

王者になったことで、練習への向き合い方も変わった。

「チャンピオンとしての責任を感じています。これまで以上に自分を追い込み、王者であり続けるための努力を重ねています」

松谷綺選手とのタイトルマッチについては、「お互いのスタイルがぶつかり合う中で、自分のボクシング技術が勝利につながりました」と振り返った。

挑戦者・末松選手についても高く評価している。

「とてもタフな選手です。どのような試合展開になっても対応できるよう準備しています」

自身の武器については、「パンチだけでなく蹴りにも自信があります。どちらも試合で見せたいと思っています」と語り、防衛への自信ものぞかせた。

また、日本については「本当に美しい国です。前回来日した時、初めて雪を見たことが忘れられません」と笑顔を見せ、日本のファンへの親しみも口にした。

今後について問われると、「勝ち続けること、成長し続けること、そして最高の選手であり続けること。それが私の目標です」と力強く語っている。