「最後は打ち合おう」 あの伝説は再び生まれるのか。ホロウェイがマクレガー戦で“壮絶な殴り合い”を予告

2026.7.9

【©️UFC】

7月12日(日本時間)、米ラスベガスで開催される

『UFC 329』のメインイベントは、単なるビッグマッチではない。

世界中のMMAファンが歴史に残る一戦を期待する、

今年最大級のカードと言っても過言ではない。

 

約5年ぶりにオクタゴンへ帰ってくる元2階級制覇王者コナー・マクレガー(アイルランド)と、元UFC世界フェザー級王者マックス・ホロウェイ(米国)。13年前の初対決ではマクレガーが判定勝ちを収めたが、両者ともキャリアも階級も大きく変わった今、再戦はまったく別の意味を持つ。

勝敗はもちろんだが、多くのファンが期待しているのは「どちらが前に出続けるのか」という究極の打撃戦だ。

ホロウェイ自身も、その期待を隠そうとはしなかった。


 

6日に公開された『MMA Fighting』のインタビューで、ホロウェイは「この5年間、彼が何をしてきたかはみんな見てきた。『パーティーばかりしていた』という声もあるが、それは見せていただけかもしれない。閉ざされたドアの向こうで何をしていたかは誰にも分からない」と語り、世間の評価だけでマクレガーを判断する危険性を指摘した。

さらに、「5年あれば身体も頭もリセットできる。減量の負担も少ない。だから私は最高の状態のコナー・マクレガーを想定している」と話し、復帰戦だからこそ最大限の警戒を払っていることを明かしている。

そして、この試合への期待を一気に高めたのが、”あの伝説”をめぐる発言だった。

ホロウェイといえば、2024年4月の『UFC300』でジャスティン・ゲイジーと繰り広げた歴史的な死闘が語り草となっている。

BMF王座を懸けた一戦は、最終ラウンド残り10秒でホロウェイがオクタゴン中央を指差し、「最後は打ち合おう」と呼び掛けたことで一変。互いに一歩も引かず拳を振り抜き合う壮絶な殴り合いとなり、終了1秒前、ホロウェイの右フックが炸裂。ゲイジーを失神KOに沈めたシーンは、UFC史に残る名場面として今なお語り継がれている。

「今回も、あの展開になる可能性はあるか」と問われたホロウェイは、迷うことなくこう答えた。

「もちろん。もしその場面までいけば、ヤツは乗ってくる。そういう男だからね。復帰戦で会場中が名前を叫ぶ。そんな状況なら、自分を追い込んででも打ち合いに応じるはずだ」

この一言は、世界中のファンの期待をさらに膨らませた。

 

マクレガーはキャリアを通じて数々の名勝負を演じ、ホロウェイもまた、真正面から打ち合うスタイルで数々の激闘を生み出してきた。互いに逃げることを良しとしないファイター同士だけに、試合が佳境を迎えれば、意地とプライドが激突する壮絶な打撃戦へ発展する可能性は十分にある。

世界中の格闘技ファンが待ち望む”殴り合いの美学”が、再びオクタゴンで描かれる瞬間になることを切に願ってしまう。


【文:高須基一朗】