「マンマミーア!」長友佑都選手 アジア史上初の5大会連続出場 森保ジャパンの”粋な采配”が生んだ歴史的瞬間 39歳レジェンドが世界最高峰の舞台で存在感
【©️FIFA】
日本代表が決勝トーナメント進出を決めた一戦で、もう一つの歴史が刻まれた。
39歳の長友佑都選手が途中出場を果たし、アジア人史上初となるワールドカップ5大会連続出場という偉業を達成。この歴史的瞬間を実現させた森保一監督の采配には、勝敗だけではなく、日本サッカーの功労者へ最大級の敬意を示す”粋な計らい”が込められていた。世界最高峰の舞台でレジェンドに花道を用意しながらも、チームの勝ち点を確実に獲得という結果も両立させたマネジメント力だった。
FIFAワールドカップ北中米大会1次リーグF組最終戦で、日本代表はスウェーデン代表と1―1で引き分け、3大会連続となる決勝トーナメント進出を決めた。29日(日本時間30日)の決勝トーナメント1回戦では、優勝候補のブラジル代表と激突する。
この試合で大きな注目を集めたのが、後半31分からピッチへ送り出された長友佑都選手だった。39歳287日での出場となり、自身が持つ日本代表最年長ワールドカップ出場記録を更新するとともに、アジア人初となる5大会連続ワールドカップ出場という新たな歴史を打ち立てた。
試合後の長友選手は、開口一番「W杯はマンマミーア」と笑顔。
「このために準備してきたから。マンマミーア。興奮したね。この興奮はW杯でしか味わえない。4年間やってきたことは無駄じゃなかった。たくさんの支えがあった。たくさんの人に感謝したい」と、万感の思いを口にした。
今大会のトレードマークとなっている白いヘアバンドを身に着け、左サイドバックとしてピッチへ立った長友選手は、気迫あふれるスライディングタックルで相手の攻撃を食い止めるなど、短い出場時間ながらもベテランらしい存在感を発揮。長年にわたり日本代表を支え続けてきた経験と闘志を、最後までチームへ注ぎ込んだ。
そして、この歴史的な出場の裏には、森保監督ならではのマネジメント力があった。
決勝トーナメント進出が懸かる重要な一戦でありながら、試合の流れを見極めた上で長友選手を送り出し、偉業達成の舞台を用意した采配は、単なる記録達成ではなく、日本代表への長年の貢献に対する最大級のリスペクトとも言える。
一方で、感情論だけではない。長友選手は投入後も守備の強度を落とすことなく、ベテランならではの読みと経験で左サイドを引き締め、チームの勝ち点獲得にも貢献した。森保監督は「記録」と「勝負」の双方を成立させる絶妙なタイミングで起用し、選手への敬意と勝利への執念を両立させたのである。
次戦は、5度のワールドカップ優勝を誇るブラジル代表との大一番が待つ。それでも長友選手は「優勝を目指しているから、どこが相手でもやるだけ」と力強く宣言した。
39歳になっても衰えない情熱と、日本代表を鼓舞し続けるリーダーシップ。
そして、その価値を誰よりも理解し、世界最高峰の舞台で歴史的な瞬間を演出した森保ジャパンの采配は、日本サッカー史に残る”粋な計らい”として語り継がれていくことになりそうだ。

