寺地拳四朗選手に遂に世界3階級制覇へ再挑戦のチャンス 幻に終わった世界戦から7カ月…両国で歴史を懸けた大一番選手に遂に世界3階級制覇へ再挑戦のチャンス 幻に終わった世界戦から7カ月…両国で歴史を懸けた大一番

2026.6.19

【寺地拳四朗選手/公式Instagramより投稿画像】

日本ボクシング界を代表する名王者が、再び歴史の扉を叩く。

前WBA・WBC世界フライ級統一王者の寺地拳四朗選手(34=BMB)が7月20日、東京・両国国技館で開催される世界戦興行で、空位となったWBO世界スーパーフライ級王座決定戦に出場することが19日、正式発表された。

対戦相手は同級4位のイスラエル・ゴンサレス選手(29=メキシコ)。日本ボクシング界屈指の実績を誇る寺地選手が、悲願の世界3階級制覇に挑む。


 

昨年7月、リカルド・サンドバル選手(米国)に判定負けを喫し、長年保持してきたフライ級統一王座から陥落した寺地選手にとっては約1年ぶりのリングとなる。再起を懸けた一戦であると同時に、ボクサーとして新たな歴史を刻むための大勝負だ。

今回の挑戦が大きな注目を集める理由は、昨年末に幻となった世界タイトルマッチの存在にある。

寺地選手は当初、2025年12月にサウジアラビア・リヤドで、当時のIBF世界スーパーフライ級王者ウィリバリド・ガルシア選手(メキシコ)への挑戦を予定していた。しかし試合前日の公式計量を終えた後、王者側の体調不良により試合はまさかの中止。

世界3階級制覇への挑戦は、

ゴングが鳴ることなく消滅するという異例の事態に見舞われた。

十分な準備を重ねながらも挑戦の舞台を失った寺地選手にとって、その無念は計り知れないものだった。だが約7カ月の時を経て、再び世界王座挑戦の機会が巡ってきた。

転機となったのは、WBA、WBC、WBOの3団体統一王者としてスーパーフライ級戦線を席巻していたジェシー・ロドリゲス選手(26=米国)のバンタム級転向だった。

絶対王者の階級変更に伴う王座返上によって、

寺地選手には再び世界3階級制覇への道が開かれたのである。

一度は閉ざされた夢への扉が、形を変えて再び目の前に現れた。

寺地選手はフライ級時代、統一王者として長期政権を築き、日本ボクシング界をけん引してきた。34歳となった今、今回の挑戦は単なる王座獲得を意味するものではない。王者復権への第一歩であり、キャリアの集大成として日本ボクシング史に新たな足跡を刻む挑戦でもある。

また同興行では、空位となったWBA世界バンタム級王座決定戦も実施される。

同級1位の増田陸選手(28=帝拳)と同級2位の比嘉大吾選手(30=志成)が新王者の座を懸けて激突。さらに今年3月にWBC世界ライトフライ級王座を獲得した岩田翔吉選手(30=帝拳)は、同級1位エリック・バディージョ選手(30=メキシコ)を迎えて初防衛戦に臨む。