嵐 悪質転売と違法グッズ販売に警鐘 法的措置も辞さず「ファンを守るため」の毅然対応
5月末に活動を終了した国民的グループ・嵐の権利管理を担う「株式会社 嵐」が12日、公式Xを更新し、ラストツアー関連グッズの高額転売や無許諾商品の販売について声明を発表した。ファンの思い出や愛着につけ込む悪質な商法が横行するなか、法的措置を含めた厳正な対応方針を示した形だ。
嵐は5月末にラストライブ ARASHI LIVE TOUR 2026『We are ARASHI』を開催。
26年以上にわたる活動に終止符を打ったが、その直後からツアーグッズやファンクラブ限定アイテムなどがインターネット上で高額転売される事例が相次ぎ、ファンの間でも問題視されていた。
声明では、「嵐に関する高額転売品や無許諾の違法な商品が多数ネット上で出回っている」とした上で、「ファンの皆さまが不当な被害を被らないか深く憂慮しております」と懸念を表明。さらに、高額転売品については「商品が届かないなどの詐欺被害につながる恐れもある」と警告し、購入を控えるよう呼びかけた。
また、ネット上では公式グッズを模倣したTシャツやバッグなどの無許諾商品も多数流通しているという。同社は「公式グッズは公式オンラインストアで販売されている商品のみ」と明言し、それ以外の商品については違法品であるとの認識を示した。
近年、人気アーティストやアイドルの活動終了や解散を巡っては、ファン心理を利用した悪質な転売ビジネスが社会問題化している。特に嵐のような歴史的な人気グループの場合、「最後だから手に入れたい」「記念として残したい」というファンの強い思いが働きやすく、悪質業者はそうした感情を巧みに利用して利益を得ようとする。
本来、ファンの応援の気持ちによって形成された価値を第三者が不当に収益化する行為は、アーティストとファンの信頼関係を損なうだけでなく、知的財産権の侵害や詐欺被害を招く危険性も孕んでいる。模造品の購入は結果として違法商品の流通を助長することにもつながりかねない。
こうした状況に対し、株式会社 嵐は「今後、法的対応により違法品の回収措置を行う可能性もある」と表明。グループの名称やブランド価値を守るだけでなく、長年支えてきたファンを被害から守るための強い姿勢を打ち出した。
活動終了という節目は、本来であればファンと嵐が歩んできた26年余りの歴史を称え、感謝を分かち合うための時間であるはずだ。その最後の瞬間までも金銭目的の悪質商法に利用されることは決して看過できない。
だからこそ今回の厳正な対応は、単なる権利保護を超えた意味を持つ。
嵐が築き上げてきた輝かしい歴史とファンとの絆を守り、グループのラストステージを汚させないための決断として高く評価されるべきだろう。引退という大きな区切りを、嵐らしく誠実で美しい形で締めくくるためにも、その毅然とした姿勢は重要だ。
【文:高須基一朗】

