リドリー・スコット監督にアカデミー名誉賞 未受賞の巨匠へついに栄誉 ハリウッドが功績を正式顕彰
2026.6.11
映画芸術科学アカデミーは現地時間10日、英国出身の映画監督リドリー・スコットにアカデミー名誉賞を授与すると発表した。授賞式は11月15日、ロサンゼルスのオーベーション・ハリウッド内レイ・ドルビー・ボールルームで開催される第17回ガバナーズ・アワードで行われる。
今回の受賞は、長年にわたり映画表現の地平を押し広げ続けてきた功績を称えるものだ。
アカデミー名誉賞は、映画界において歴史的な貢献を果たした人物に贈られる特別賞であり、競争部門とは別枠でそのキャリア全体を顕彰する位置づけとなっている。
アカデミーのリネット・ハウエル・テイラー会長は、「サー・リドリー・スコットは数十年にわたり、世界の映画と文化に計り知れない影響を与えてきた真のビジョナリーだ」とコメント。巨匠としての評価を改めて強調した。
スコット監督は、『エイリアン』『ブレードランナー』『ブラック・レイン』『ハンニバル』『キングダム・オブ・ヘブン』『アメリカン・ギャングスター』『プロメテウス』『ゲティ家の身代金』『ハウス・オブ・グッチ』『ナポレオン』など、時代を象徴する作品群を手掛けてきた。近年も精力的な制作活動を続けており、今後も新作公開を控えるなど、その創作意欲は衰えていない。
一方で、アカデミー賞本賞との縁は意外にも遠く、これまで監督賞では『テルマ&ルイーズ』『グラディエーター』『ブラックホーク・ダウン』、作品賞では『オデッセイ』でノミネートされながらも受賞には至っていない。今回の名誉賞は、そうした“未受賞の巨匠”としての歴史にも一つの節目を刻む形となる。

