晝田瑞希選手 ピラミッド決戦で圧巻V7達成!世界を魅了した“日本女子ボクシングの象徴”…涙の勝利でさらなる高みへ
【©️ WBO】
5月23日、エジプト・ギザのピラミッドを望む特設会場で行われたWBO女子世界スーパーフライ級タイトルマッチで、王者・晝田瑞希選手(三迫)が挑戦者マイ・ソリマン選手(オーストラリア)を10回判定3―0で下し、7度目の防衛に成功した。
世界的ビッグイベントの舞台で、晝田選手は日本女子ボクシング界をけん引する存在として圧巻のパフォーマンスを披露した。
試合は立ち上がりから完全に王者ペースだった。
卓越したスピード、精密なジャブ、的確なカウンター、そして豊富な手数。
あらゆる局面で挑戦者を上回り、世界王者としての完成度の高さを証明。
8回にはソリマン選手の強烈な右ストレートを受ける場面もあったが、
動じることなく冷静に立て直し、以降も試合の主導権を渡さなかった。
ジャッジは98―92が2者、99―91が1者で判定勝利だった。
この試合に向け、晝田選手は約2カ月間、単身でアメリカに渡りトレーニングを敢行。世界基準の強化を積み、大舞台へ臨んでいた。
勝利が告げられた瞬間、感情を抑えきれず涙を流した姿からは、
この一戦に懸けてきた覚悟と重圧の大きさが伝わってきた。
リング上では英語で堂々とスピーチ。
「とてもハッピー。ほっとしました。この舞台で戦うチャンスに感謝しています」と語り、挑戦者を称えながらも、「統一戦をしたい。スーパースターになりたい。このベルトを持ち続けたい」と、さらなる飛躍を高らかに宣言した。
さらに、女子フライ級4団体統一王者のガブリエラ・フンドラとの対戦について問われると、「もちろん!」と即答。「彼女は“チンゴナ”。でも、私もチンゴナです!」と笑顔で応じた。
この“チンゴナ(Chingona)”とは、メキシコ系カルチャー圏で使われるスペイン語のスラングで、「強い女性」「圧倒的にかっこいい女性」「自立し、自信に満ちた女性」を意味する言葉。単なる“強さ”だけではなく、困難を乗り越え、自分の力で道を切り開く女性への最大級のリスペクトが込められている。
つまり晝田選手は、「フンドラ選手は最高に強くてかっこいい。でも、自分もそういう存在だ」と、世界最強クラスの王者へ堂々と対抗心をむき出しに示した形だ。
世界のトップ戦線へ臆することなく踏み込んでいく姿勢は、日本女子ボクシング界の新時代を象徴している。
近年、日本女子ボクシング界は急速に注目度を高めている。
その中心で存在感を放っているのが晝田選手だ。
昨年は4度の防衛戦を成功させ、海外メディアからも高い評価を獲得。
実力だけでなく、発信力やスター性も兼ね備えた存在として、
女子ボクシング人気拡大の原動力となっている。
今回の舞台は、世界3団体統一ヘビー級王者のオレクサンドル・ウシクがメインを務める世界注目の興行。その中で堂々たる試合内容を披露した晝田選手は、日本だけでなく世界のファンへ強烈なインパクトを残した。

