RISE 198 メインイベント「強すぎて、もはや風格すら漂う」中村寛選手、“ラジャ暫定王者”を戦慄KO 試合2時間前に悠然到着…漂っていた“絶対王者”の空気
試合前から、どこか異様だった。
5月16日、東京・後楽園ホールで開催された『RISE 198』。
メインイベントを前に、会場関係者の間ではある“光景”が静かに話題となっていた。
メインイベンターを務めた中村寛選手(BK GYM)が、後楽園ホール入りしたのは午後6時過ぎ。メインイベント開始まで約2時間を残したタイミングだった。
通常、メインを任されるトップファイターは、かなり早い時間帯から会場入りし、長時間かけて入念なアップと調整を行う。しかし、この日の中村選手には、張り詰めた緊張感すら感じさせない。
焦りもない。気負いもない。
むしろ漂っていたのは、「最後に勝つのは自分だ」と言わんばかりの絶対的な自信だった。
そして、その不気味なまでの余裕は、リング上で現実となる。
メインイベントの-62.5kg契約3分3R。
中村選手は、タイの強豪ガイパー・ウォーサンプラパイ選手を
2ラウンドでTKOで仕留め切って沈めた。
しかも、ただ勝ったのではない。
相手はラジャダムナンスタジアム認定スーパーフェザー級暫定王者。
タイ本場で“激闘派”として知られ、数々の死闘をくぐり抜けてきた本物の実力者だ。
だが、そのキャリアも実績も、中村選手の前では意味を失った。
2ラウンド、組み際の攻防だった。
中村選手が左ヒザをボディへ突き刺した瞬間、ガイパー選手は前のめりに崩れ落ちる。呼吸すらままならず、立ち上がれない。
会場が騒然とする中、レフェリーお10カウントが終わり試合が終わる。
衝撃的だった。
しかも恐ろしいのは、中村選手が試合を通して“危なげなさ”すら漂わせていた点にある。
1ラウンドから左ストレート、左アッパー、右フックを自在に織り交ぜ、ガイパー選手の攻撃を冷静に見切る。被弾しても表情ひとつ変えない。
むしろ、相手の攻撃を受けながら前へ出る余裕すら感じさせた。
そこには挑戦者の空気ではなく、“リングを支配する者”の風格があった。
本来、ガイパー・ウォーサンプラパイ選手と対戦予定だった常陸飛雄馬選手の欠場を受けて3週間前に実現したこの試合・・・。それでも中村選手は、
まるで最初から自分の舞台だったかのように、すべての会場の視線をさらっていった。
試合後、中村選手はマイクを握ると、
欠場した常陸選手への配慮も見せながらマイクで猛アピール。
「真剣に調整した結果でのことなので、しっかり治してまた向き合ってほしい」
その一方で、最後には観客席を見渡し、不敵な笑みを浮かべながらこう言い放つ。
「もっと強いヤツを用意してください!!」
この言葉が、決してビッグマウスに聞こえない。
むしろ、「次は誰が止めるのか」という空気が、いまのRISE全体に
この階級での最強説が漂い始めている。
試合2時間前に悠然と会場入りしながら、ラジャ暫定王者を悶絶KO。
普通なら“油断”とも受け取られかねない振る舞いすら、
結果によって“王者の貫禄”へと変えてしまった。
【文:高須基一朗】
▪️その他、RISE198主な試合結果一覧
▼メインイベント[第10試合]
SuperFight! ライト級(-62.5kg)3分3R 延長1R
ガイパー・ウォーサンプラパイ
vs
中村寛
中村寛が2Rにボディへの膝でTKO勝利
▼セミファイナル[第9試合]
スーパーライト級(-65kg)3分3R 延長1R
森本現暉
vs
木村“ケルベロス”颯太
森本が判定3-0(30-27×3)で勝利。
▼第8試合
スーパーフェザー級(-60kg)3分3R 延長1R
細越竜之介
vs
龍斗
細越が判定3-0(30-26×3)で勝利。
▼第7試合
フェザー級(-57.5kg)3分3R 延長1R
中嶋愛樹斗
vs
白石舜
中嶋が2R TKO勝利。
▼第6試合
バンタム級(-55kg)3分3R 延長1R
松下武蔵
vs
大島広也
松下が判定3-0(30-27×3)で勝利。
▼第5試合
フライ級(-51.5kg)3分3R 延長1R
KING陸斗
vs
大久保祐
KING陸斗が判定3-0(30-27、30-27、30-26)で勝利。
▼第4試合
-85kg契約 3分3R
グンター・カルンダ
vs
パク・ソンジュ
グンターが3R 1分1秒TKO勝利。

