絶体絶命からの反撃 カニングハムが歴史的45得点でピストンズが望みつなぐ
【©️Detroit Pistons 】
プレイオフでの敗退まであと1敗―。
追い込まれた状況で、エースが真価を示した。NBAプレーオフ1回戦は4月30日(現地時間29日)、デトロイト・ピストンズがオーランド・マジックを116―109で下し、シリーズ突破へ望みをつないだ。
主役はケイド・カニングハムだった。
試合開始から積極的にボールを託されると、得点、ゲームメークの両面で存在感を発揮。要所でシュートを沈め続け、プレーオフにおける球団最多となる45得点を叩き出した。まさにチームを救う“孤高のエース”のパフォーマンスだった。
立ち上がりからピストンズは攻守で上回った。ジェイレン・デューレンとトバイアス・ハリスがインサイドで得点を重ね、カニングハムが外角とドライブでリズムを作る理想的な展開。第1クォーターでいきなり12点差をつけ、主導権を握った。
しかし、簡単に終わるシリーズではなかった。
第2クォーター終盤、ピストンズは突如として得点が止まり、マジックに一気に詰め寄られる。66―60と6点差に縮められて前半を終えると、試合の流れは徐々にアウェーのマジックへと傾きかけた。
第3クォーター序盤には2点差まで迫られる苦しい展開。それでもピストンズは崩れなかった。ハリスの連続得点で流れを断ち切ると、守備で相手を封じ込め再びリードを拡大。勝負の最終クォーターへと持ち込んだ。
最終局面でも緊張感は途切れない。
パオロ・バンケロを中心としたマジックの猛追を受け、点差は一進一退。それでも残り32秒、カニングハムが放ったジャンプショットがネットを揺らし勝負を決定づけた。さらに守備でオフェンスファウルを誘発し、最後はフリースローで締めくくった。
崖っぷちで踏みとどまったピストンズ。カニングハムの歴史的パフォーマンスに加え、ハリスが23得点、デューレンがインサイドで存在感を示すなど、脇を固める選手たちも役割を果たした。
シリーズは2勝3敗。
依然として劣勢であることに変わりはないが、流れは確実に変わりつつある。次戦は敵地での第6戦。若きエースの勢いをそのままに、ピストンズが奇跡の逆転劇へと歩みを進めるのか


