『プロジェクト・ヘイル・メアリー』興収3億ドル突破 2026年最大級ヒットへ、口コミで異例のロングラン
2026.3.30
プロジェクト・ヘイル・メアリー が世界興行収入3億ドルを突破し、2026年公開のハリウッド映画の中で暫定トップとなる大ヒットを記録した。主演は ライアン・ゴズリング。配給を手掛ける Amazon MGM Studios にとっても統合後最大のヒット作となり、映画業界における存在感を一気に高めている。
公開2週目の段階で世界累計興収は3億ドルに到達。
特に北米市場では公開2週目も勢いが衰えず、前週からの興収落ち込みは約32%にとどまった。この数字は近年の大作である オッペンハイマー や デューン 砂の惑星 PART2 を上回る維持率で、口コミによるロングラン型ヒットの様相を見せている。
原作は『火星の人』で知られる アンディ・ウィアー のベストセラー小説。物語は、ゴズリング演じる科学教師ライランド・グレースが、人類滅亡の危機を救うため宇宙へ向かうミッションに挑むSFドラマだ。劇中で出会う異星人「ロッキー」との交流や、言語や科学を通じて心を通わせていく過程が観客の強い共感を呼び、SNSやレビューサイトで高評価が広がっている。
この世界的ヒットを受け、ハリウッドでは早くも続編制作の可能性が取り沙汰されている。原作者ウィアーも続編のアイデアを持っているとされ、シリーズ化への期待も高まりつつある。
今回の成功は作品単体のヒットにとどまらず、Amazon MGM Studiosの戦略の成功例とも言われている。配信サービスを背景に持つスタジオが、劇場映画でも巨大ヒットを生み出せることを証明した形で、スタジオ再編が進むハリウッドにおいて象徴的な出来事となった。
【文:高須基一朗】


