“世紀のレジェンド対決”は秋へ延期 59歳タイソンが骨折負傷…49歳メイウェザーとの超話題エキシビションは仕切り直し

2026.5.21

元WBA・WBC・IBF世界ヘビー級統一王者の“鉄人”マイク・タイソン(59)と、プロ50戦無敗を誇る元世界5階級制覇王者フロイド・メイウェザー(49)=ともに米国=による超大型エキシビションマッチが延期となった。5月30日(日本時間31日)に開催予定だった一戦について、プロモーターのCSIスポーツが20日(日本時間21日)に正式発表。タイソンがトレーニング中に手を骨折したことが理由だという。


 

ボクシング史に名を刻む2人のレジェンドが、階級の壁を超えて拳を交えるとして世界中から注目を集めていた一戦。新たな試合日程は今秋を予定しており、開催地や放送詳細などは近日中に改めて発表される見通しとなっている。

タイソンは今年3月末に、右手にギプスを装着した姿が目撃され、コンディション面を不安視する声も上がっていた。しかし主催者側は「回復は順調に進んでいる」と説明している。

タイソンは2024年11月、ユーチューバー兼プロボクサーのジェーク・ポール選手との公式戦で、約19年5カ月ぶりにリング復帰。世界的注目を集めた一戦は7万2300人を動員し、ファイトマネー総額は6000万ドル(当時約92億5000万円)以上とも報じられたが、試合内容は精彩を欠き、0-3の8回判定負けを喫した。会場からは厳しいブーイングも飛び交い、往年の“最強ヘビー級”の苦戦が記憶に新しい。

 

一方のメイウェザーさんは2017年に現役引退後も、世界各地でエキシビションマッチを継続。2024年8月には総合格闘家から転向したジョン・ゴッティ3世選手と対戦しドローとなったほか、今年6月にはギリシャ・アテネでマイク・ザンビディス選手とのエキシビションも予定しており、エキシビション扱いで荒稼ぎをしている。

 

さらに9月には、かつて世界中を熱狂させた宿敵マニー・パッキャオ選手との公式戦での再戦計画も浮上しており、“ボクシング興行の象徴”として依然高い注目度を誇っている。

 

昨年9月、両者はCSIスポーツを通じてコメントを発表。

タイソンは「最初に話を聞いた時は信じられなかった。だが、フロイドは本気だった。この試合は今のボクシング界の象徴だ」と語り、メイウェザーさんも「俺が動けば、それは必ず伝説になる」と自信を見せていた。

今回のカード最大の焦点は、年齢だけでなく“規格外の体格差”にもある。

タイソンはヘビー級時代から100キロ超の体格を維持している一方、メイウェザーは現役時代スーパーウエルター級を主戦場としており、近年のエキシビションでも約70キロ前後でリングに上がっている。実に30キロ以上ともされる体重差が、試合展開にどのような影響を与えるのか・・・試合が両者同意の上で適正体重がどの階級で組まれるのかも興味深い点だ。

プロ戦績はタイソンが59戦50勝(44KO)7敗2無効試合。

メイウェザーは50戦50勝(27KO)無敗。

“最強ヘビー級”と“無敗の天才”による夢の対決は、

秋から冬へ持ち越されることになった。


【文:高須基一朗】