京都・南座で世界初上映“マリオの聖地”に豪華キャスト集結、新作映画が華々しく船出
任天堂の人気ゲームシリーズ「スーパーマリオ」を原作とした最新アニメーション映画『ザ・スーパーマリオギャラクシー・ムービー』が、4月24日の全国公開に先駆け、3月28日に京都・南座でワールドプレミアを迎えた。シリーズの原点ともいえる京都の地で行われた歴史的イベントは、豪華キャストとともに、作品の新たな門出を鮮やかに彩った。
会場となったのは、400年以上の歴史を誇る日本最古の歌舞伎劇場として知られる南座。国の登録有形文化財にも指定される伝統の空間は、この日限りの特別仕様へと様変わりし、幻想的な“ギャラクシーカーペット”や華やかな装飾が施された。古都の格式と最先端の映像エンターテインメントが融合する、唯一無二の舞台が出現した。
イベントには、マリオ役のクリス・プラットをはじめ、ピーチ姫役のアニャ・テイラー=ジョイ、クッパ役のジャック・ブラック、ルイージ役のチャーリー・デイ、キノピオ役のキーガン=マイケル・キー、ヨッシー役のドナルド・グローヴァー、ロゼッタ役のブリー・ラーソンらが集結。それぞれがキャラクターをイメージした装いで登場し、会場は大歓声に包まれた。
さらに、イルミネーションCEOのクリス・メレダンドリと、“マリオの生みの親”である任天堂の宮本茂氏も登壇。作品を支えたキーパーソンが一堂に会し、プレミアに華を添えた。
マリオ役のプラットは「この映画のプレミアを日本で開催できたことは本当に特別。ここ以上にいたい場所は地球上にありません」と語り、任天堂とシリーズの節目に祝意を表した。滞在中は桜や庭園、寺院を巡りながら作品への思いを深めたと明かし、日本文化への強い敬意をにじませた。
ジャック・ブラックも「日本のゲームや音楽、料理など、すべての文化に魅了されてきた」と熱弁。「この役は自分のためにあったようなもの」と興奮気味に語り、ユーモアを交えながら会場を沸かせた。最後は日本語で「みてね!」と観客に呼びかけ、大きな拍手を浴びた。
アニャ・テイラー=ジョイも「日本に来られたこと自体が光栄」と笑顔を見せ、「マリオが生まれた京都で仲間と立てることは最大の名誉」と感慨を口にした。歴史ある劇場についても「まるで魔法のような場所」と、その特別な空気感に魅了された様子だった。
制作陣も、この舞台での上映に特別な意味を見出している。
宮本氏は「任天堂の独創性を象徴するような空間」と語り、メレダンドリも「劇場に足を踏み入れた瞬間、その美しさに圧倒された」と振り返る。両者は、任天堂とイルミネーションの協働こそが本作の核であると強調し、長い制作の旅路を締めくくる場として京都がふさわしい場所であると口をそろえた。
上映前には、歌舞伎の出囃子と口上によるキャスト紹介という、日本ならではの演出も実施。伝統芸能と世界的エンターテインメントが交差する演出は、来場者に強い印象を残した。
宮本氏は最後に「家族みんなで楽しめる、密度の高い90分になった。ぜひ大きなスクリーンで体感してほしい」と呼びかけ、新作への自信をのぞかせた。

