巨人が下した「異例の決断」ドラ1左腕・竹丸和幸投手を開幕投手に抜擢!64年ぶり新人開幕の大役…阪神・村上との“開幕投手対決”へ、阿部監督の本気度

2026.3.17

【©️読売ジャイアンツ】

海の向こうでは、ロサンゼルス・ドジャースの開幕投手に山本由伸投手が決まり、メジャーリーグでも大きな話題となっている。そんな中、日本のプロ野球界でも負けじと注目を集めるニュースが飛び込んできた。

読売ジャイアンツの阿部慎之助監督が、ドラフト1位ルーキーの竹丸和幸を開幕投手に指名したのである。新人が巨人の開幕戦で先発するのは、1962年の城之内邦雄さん以来64年ぶり、球団史上3人目。

もし勝利投手となれば、球団史上初の“新人開幕勝利”という快挙となる。

 

開幕戦は3月27日、東京ドームで行われる阪神タイガース戦。

相手の先発は、昨季投手三冠を達成した村上頌樹選手が有力視されており、

ルーキーの挑戦として、これ以上ない大舞台となる。


 

▪️エース離脱で浮上した「無失点ルーキー」

今回の抜擢の背景には、チーム事情もある。

開幕投手の有力候補だった山崎伊織投手が右肩のコンディション不良で離脱。

ローテーションの柱を欠く緊急事態の中、首脳陣の目に留まったのが竹丸投手だった。

春先の実戦では安定した投球を続け、紅白戦からオープン戦まで13イニング連続無失点。崩れる気配を見せないルーキー左腕に、首脳陣は大役を託す決断を下した。

オープン戦当日の試合前、竹丸投手は投手コーチに呼ばれて監督室へ向かった。

「監督室に入ったとき、少し察していた部分はありました」

そう振り返る竹丸に、阿部監督はシンプルな言葉を伝えた。

「開幕、行くぞ。思い切ってやってくれ」

ルーキーは迷いなく応じた。
「頑張ります」

その二つ返事には、結果で信頼を勝ち取ってきた自信がにじんでいた。

 

▪️「阪神ファンだった」少年が立つ運命の舞台

もう一つ、この開幕戦をドラマチックにしているのが対戦相手だ。

竹丸投手は幼い頃、父親の影響で阪神ファンだったという。

憧れた選手には、金本知憲さんや能見篤史さんの名前がある。

テレビの前で見ていたチームを相手に、プロ初先発が開幕戦。

まるで物語のような巡り合わせだ。

もっとも、本人は淡々としている。

「ファンでしたけど、そこはもう関係ない」

父親にもすでに報告済みだという。
「(自分の応援をしてくれる)はずですけどね。しなきゃダメですよね」

そう笑う姿には、ルーキーとは思えない落ち着きが漂っていた。

 

▪️巨人が背負う「阪神への雪辱」

この試合は、単なる開幕戦以上の意味を持つ。

昨季、巨人は阪神に大きく負け越した。

リーグ覇権奪回を目指すチームにとって、開幕カードはシーズンの象徴でもある。

竹丸投手自身も、その重みを理解している。

「強いチームなので、やっぱり最初が大事。もちろん勝ちたいし、自分がいい投球をして勝てればなおさらいい」

開幕に向けた調整も順調だ。この日は先発練習でブルペン入りし、約50球を投げ込んだ。

「緊張はまだ全然ない。実戦が始まってからいい感じで来ているので、いいところは変えずに。あとはもう少し精度を上げていきたい」

静かな口調の中にも、確かな手応えがにじむ。

 

▪️日本球界が生んだ、もう一つの「開幕ストーリー」

開幕投手はチームの象徴である。

巨人でも近年は、菅野智之投手や戸郷翔征投手といったエース級がその役割を担ってきた。そこに突然現れた新人左腕。

64年ぶりの新人開幕投手。
そして球団史上初となる新人開幕勝利。

もしこの歴史的瞬間が実現すれば、

竹丸和幸の名前は巨人の開幕戦の歴史に刻まれることになる。

海の向こうでは山本由伸がメジャーの開幕を託され、日本では新人左腕が伝統球団の命運を背負う。

メジャーと日本、それぞれの舞台で生まれる“開幕の物語”。
阿部監督の大胆な決断は、日本球界にもう一つの楽しみなストーリーをもたらしている。

3月27日、東京ドーム。
新人左腕が投じる一球が、巨人のシーズンの行方を左右するかもしれない。